fc2ブログ

タスキメシ

著者:額賀澪



陸上名門校の長距離選手・眞家早馬は、足を故障しリハビリ中。そんな中、彼は調理実習部の井坂都と出会い、料理に没頭する。同じ陸上部の部長である助川、弟の春馬らは、早馬の復帰を期待するのだが、早馬は競技からの引退を宣言して……
結構、変わった設定の物語だな、というのを思った。
物語の中心にあるのは、早馬の想い。大会で好成績を出したものの、直後に故障。手術を受けてリハビリをしているが、最後の大会に出ることは不可能。そんなときに、都と出会い……
早馬自身は、弟・春馬の偏食などをどうにしかしたいし、元のように走れるようになるかどうかだってわからない。何より、料理をすることにはまってしまった。だからこそ、弟のサポートなどをするために、管理栄養士の資格が取れる学部へと進もう、という。しかし、弟、部長である助川は、早馬に協議をやめてほしくはなくて……
一応、チームのエース格、という立場にはなった。けれども、自分の限界もみえてきている。いつも破っていた弟との差も縮んできた。今、引退をすれば弟には勝ったままでいられる。怪我という言い訳もたつ。そんな本人の中に去来するもの。その一方で、周囲からは、復帰してほしい。早馬に勝ちたい、という期待もかけられる。自身の評価と、周囲の期待というギャップ。その辺りの苦悩というのが非常に印象に残った。
結構、物語の終わりが急展開だった気はするのだけど、そこまでの早馬をめぐっての周囲の想いとか、そういうものに引き付けられた。

No.5498

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
「新・たこの感想文」以外で全文を転載したブログ等がありましたら、それは著作権を侵害した違法なものとなります。

スポンサーサイト



COMMENT 0