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錆喰いビスコ6 奇跡のファイナルカット

著者:瘤久保慎司



復活を果たした黒革。その圧政下に置かれた忌浜県。潜伏していたビスコたちが、TV越しに見た黒革の会見。そこで黒革が語ったのは、ビスコを主役にした映画の制作発表。黒革の目的は、本当にそれなのか? 洗脳され、人質にされたパウーらを取り返し、黒革の野望を打ち砕くことが出来るのか?
映画制作、なんていうこともあってか、これまでのオールスター登場! という印象。
復活した黒革の下、各地に侵攻を開始した忌浜。ビスコの妻であるパウーは、洗脳された上で人質として黒革の周囲におり、これまでの旅で回った地も劣勢。そして、映画撮影という名目で次々と襲撃を仕掛けてくる黒革。そんな中で……
第1巻で、徹底的に卑怯で、下衆で、しかしだからこそ魅力的な悪役として君臨した黒革。そんな黒革が言う映画撮影なんていうことを信じられるわけがない。しかし、パウーたちを人質に取られている以上、そんな黒革の行動に付き合わざるを得ない。そんな中で、各地で知り合った面々らとの再会やらもありながら、撮影は進んでいく。
映画撮影、ということで、色々とツッコミどころがありながらも、ビスコを殺害する気はない黒革。でも、だからこそ、何を狙っているのかわからない。一方で、洗脳はされているけど、ビスコの妻として、ビスコにほかの女性の影が見えたりするといきなり暴走するパウーとか、やっぱり暴走するミロとか、この辺の愛の重さが楽しい。いや、強すぎる膂力で押し固められ、金属より硬いオニギリって……
そして、その終盤は……。いや、滅茶苦茶に熱いよ、これ!
ビスコの師であるジャビ。余命いくばくもない、という状況の中、彼が思うのは、弟子であるビスコと本気で戦いたい、というもの。さらに、黒革に洗脳されたパウー。妻として、ビスコの邪魔をしたくない。だからこそ……という彼女に対し、その思いをすべて受け止める、というビスコ。そして、再び相対する黒革……
1巻では、清々しいほどの悪であった黒革。そんな黒革が、復活して、ただただ思っていたことは……。終盤、ビスコが言う「黒革は悪ではある。しかし、純粋な存在」っていうのがこれほどぴったりと当てはまる存在があるだろうか? という感じになる。
やっぱ、このシリーズ、最高だ!

No.5500

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