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処刑少女の生きる道3 鉄砂の檻

著者:佐藤真登



全てを清浄な塩に変える力を秘めるという「塩の剣」。西の果てに封印されているその剣を目指し、バラル砂漠を進むメノウとアカリはそこで鋼鉄の腕の修道女サハラと出会う。メノウと面識のある彼女も、旅に同行することとなるのだが……
物語はいきなり、アカリが武装集団にとらわれている、というところから始まり、その救助に向かったところで、サハラも救出する。二人の救出に成功したとはいえ、武装集団は手ごわく、しかも、四大人災『絡繰り世』を狙って動いている。そんな中でメノウとサハラ、アーシュナは、武装集団を壊滅させるために動く。その間、モモはアカリの護衛をすることになって……という感じの話。
元々、モモはメノウにべったりで、アカリもメノウにべったり。一方で、モモとアーシュナはよく顔を合わせるものの、モモ自身はアーシュナのことを苦手にしていて……というところでのサハラの登場。それがさらに一段と入り組んだような感じがする。
導師フレアの下で修業をした同志であるメノウとサハラ。当初は、サハラのほうが力が上であったが、しかし、フレアはサハラのことを顧みない。なのに、なぜかフレアは、当初からメノウに目をかけていて……。そんなあれこれがあって処刑人になったメノウと、普通の修道女となったサハラ。その中にある思いは……
一言でいえば、嫉妬とか、そういうことになるんだろうけど、サハラの思いはなかなか痛いところを突いてくるな、と感じる。自分も同じように、いや、それ以上に頑張っているのに全く違った扱いをされる悔しさ。そして、いざ、その後に……という中での感情。
学校とかでも「あいつだけ贔屓されている」とか、そういう思いを抱くことはあったけど、ただ、贔屓されていただけでなく、その贔屓が当たり前だった、というくらいに差がつけられたら……。このあたりのサハラの思いとかが、個人的には無茶苦茶に突き刺さった。
というのが、一番に感じた思いなのだけど、そのほかに、メノウの存在をめぐっての伏線。そして、最後に発覚する裏切り……。
かなり人間関係が入り組んできたなぁ……

No.5505

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