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著者:七尾与史



シナリオライターなどのバイトをしつつ、脚本家を目指している民夫。懸賞で小型アクションカメラを当てたことをきっかけにして、大学時代、同じサークルに所属していたアチラ先輩により会社を辞めさせらた上に、動画配信サービスでのブレイクを目指すことになってしまう。同じく巻き込まれた女優志望の森本蘭子と共に「東京プレデターズ」を結成した3人は、人気配信者が突如として殺しあうこととなった事件を調べ始めることとなって……
意外と、まじめなところに落ち着いたな……というのが、読了後、まず思ったこと。
物語は、冒頭に書いたように、アチラ先輩によって、人気ネオチューバーになって一山当てることに付き合わされるところから始まる。その題材となったのが、2年ほど前、当時の人気ネオチューバーだった「血溜まりボンボン」が(やらせありの)ライブ配信で、かつて惨劇の起きた廃ホテルへ入り込み、その最中にメンバーの一人が本当におかしくなって仲間を殺害してしまった、という事件。警察は、サークル内での人間関係の縺れの結果、として事件を収束させたが、その事件はホテルが廃業するきっかけとなった事件ともそっくりで……
2年前の生き残りであるチャコを加え、いざ、事件の起きた村へ。そこでは、風龍神という存在が信じられており、ホテルはその祠をつぶして作られていた。その一方で、近隣ではカルト宗教の施設があったりもして……。風龍神とは何なのか? それとも、カルト団体による洗脳? そんな可能性を考察しながら、いざ、その廃ホテルへと入ったときに再び……
物語の進め方としては、できるだけ合理的な解釈を、という形で進んでいく。でも、そういう形で調査を進めれば進めるほど、なぜ? が増えていく。そして、実際に廃ホテルでメンバーに異変まで。本当に呪いなのか? そんなことを考えている中で、かつて、この地域で起きた事件の加害者にある共通点が見いだせて……
実際に「それ」で引き起こされるのか? そもそも「その状態」となっても、人を殺す、ということになるのか? という部分にツッコミどころはある。あるのだけど、過去の事件などの手堅い調査だったり、村に伝わる伝承だったり、動画配信に関する蘊蓄だったり、というのが、それぞれうまく噛み合っており、読み終わってちゃんと納得できたのが何よりもよかった。
いや、科学的にこんなことはない、という風に思うのだけど、物語として、ね。

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