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スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ

著者:竹町



不可能任務の達成に成功したチーム『灯』。次のミッションとして与えられたのはスパイ殺し『屍』の排除。政治家・ウーヴェを護衛しつつ、『屍』を排除する、という任務のため、クラウスが選抜したのは「実力に不安の残る4人」で……
シリーズ第2作は、タイトルの通り、《愛娘》のグレーテがメイン。
貴族の家に生まれたものの、男嫌いで、家から疎まれていたグレーテ。しかし、そんな彼女がなぜかクラウスに懐いてしまう。そんなところから始まる物語。そして、そんなグレーテを含む「実力に不安の残る」4人が任務へ……
1巻の時は、正直なところ、キャラクターの描き分けとか、そういうところがイマイチという感じがあった。ただ、それを反対に利用して、というのはうまいのだけど、一方で、一発ネタ。だからこそ、2巻はどうなることか、と思ったのだけど、今回は文句なしに面白かった。
グレーテらが護衛することになった政治家・ウーヴェ。極端ともいえるような吝嗇家の彼の館に、メイドとして潜入し、彼を守ることに。ところが、吝嗇家である彼は、元のメイドであるオリヴィアに加え、4人ものメイドはいらない、と言い出す。そんな中、何とかそこにいることが出来るよう工夫をし……
この辺りはある種の日常回的な部分ではあるんだけど、この護衛対象であるウーヴェ、なかなか良いキャラクター。先に書いたように、極端な吝嗇家で、掃除やら、食事やらまで切り詰めようとする。しかし、その背景には、自分のことをさて置いてでも、という高潔さ故。その高潔さから彼が知洋としているのは……。登場した当初は、その強烈なキャラクターに圧倒されるんだけど、だんだんと良い味が出てくる。そして、そんなウーヴェのことを知る中、今回のメインではないのだが、孤児院育ちの《百鬼》のジビアは、「ウーヴェのため」に動き出す。
そんな中で、いざ、『屍』が動き出して……
そこまでの展開の中で仕掛けられている「罠」。グレーテが本当に隠していたもの。このひっくり返しは見事の一言。最終的にクラスウが良いところを持っていく、というのは確かなのだけど、そこまでの伏線の張り方に唸らされた。

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