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掟上今日子の設計図

著者:西尾維新



動画投稿サイトにUPされた映像。そこには、立体駐車場が爆破される様子と、新たな事件の予告がされていた。事件を捜査する警察は、爆発物が仕掛けられた車の持ち主である隠舘を容疑者として逮捕する。いつものように容疑者になった隠舘は、最速の探偵・掟上今日子へ依頼を出すのだが、それすらもが真犯人の思惑通りで……
シリーズ第12作で、長編作品。
物語として、結構、ガッツリとした推理ものになっているな、というのをまず感じた。
そもそものきっかけとなった駐車場の爆破。防犯カメラの映像には、その元となった車に近づく人間がいなかったこと。だとすれば、犯人は、その車から出ていった運転手。それこそが、隠舘。そんな形で容疑をかけられた隠舘に依頼された今日子は、さっそく、そのトリックを解説する。しかし、そうだとすると、不可思議な部分が大量にある。
そして、それがきっかけとなった新たな予告の対象である美術館。そこでは、美術品を避難させるのか? それとも、職員が避難をするのか? で、警察と職員の間で争いが起きていた……
謎解きの部分と、その間のアレコレで、個人的にはちょっと評価が分かれるかな? というのはある。冒頭の、駐車場の爆破事件。はたまた、物語の最大の謎と言える、美術館を破壊するための爆弾はどこに仕掛けられているのか? という謎は魅力的。いくら探しても発見できない爆弾。それは一体、どこに隠されているのか? 爆弾のありかとかにかんしては、都市部に住んでいれば、日常的に利用していたりもするけど、でも、複合的にそれを考えることはないだろう、というもので目からうろこだった。
ただ、その一方で、犯人の動機であるとか、そういう部分については、これと言って目新しさなどはなく、ちょっと冗長さを感じた。何か、トリックの部分では面白かったのだけど、それ以外のところがちょっと残念だったかな、と……

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  • 2020.08.14 (Fri) 13:10 | 刹那的虹色世界2.0