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悪霊じいちゃん風雲録

著者:輪渡颯介



20歳を超え、薬種問屋の跡継ぎになってしまった伊勢次。跡継ぎとして勉強をしなければならないのに、幽霊となってしまった祖父に振り回される日々。そんなある日、伊勢次が祖父に頼まれたのは、祖父の友人のところで起きている幽霊騒動を解決せよ、というものだった。一方、貧乏御家人の七男・文七郎もまた、幽霊となった祖父から、同様の仕事をさせられることとなって……
著者の新シリーズ。
なんか、タイトルがピンとこない感じかな? 「悪霊じいちゃん風雲録」とあって、主人公2人の祖父は幽霊であって、孫を振り回している存在ではある。特に、文七郎の祖父に至っては、文七郎の食事の味を変えてしまって……とか、色々とやっていて、文七郎からは常に「退治してやる!」と言われる状態ではある。
でも、そこまで「悪霊」という感じではないんだよな。
そして、物語としては、そんな祖父によって幽霊退治をすることとなった2人の物語、という結構、ストレートなもの。伊勢次の方は、幽霊を見ることが出来るが、怖がりで何もないといいな、というような性格。一方の文七郎は、喧嘩っ早く、幽霊にも恐れはない。けれども、金はないし、剣で、と言ってもそれでそうそう何とかできるわけではない。そもそも、祖父に言われて、なのであまり乗り気でもない。だから、形だけで済ませたりも……。そんな中で、幽霊騒動をどうにかしていくのだけど、なかなかうまくいかず、しかも、様々なところで騒動が発生。そんな中で、やがて、それらの騒動に結びつきが見えてきて……
作品としてのテイストは、結構、これまでの著者の作品にちかいと思う。タイトルを見るとちょっと殺伐とした部分が見えるけど、そういうところはなし。ただ、キャラクターが増えて、同じようなテイストであることから、ちょっと印象も薄い感じもする。安定しているけれども、この作品ならでは、っていうのはちょっと弱め、とでもいうか。猫もいないし。
早川書房からの刊行なわけだけど、これは、続編、あるのかな?

No.5568

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