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あなたのことならなんでも知ってる私が彼女になるべきだよね

著者:藍月要



人の動かす絵画を描く空也。そんな彼には、他者の感情を色として感じることが出来る、という能力を持っていた。そんなある日、全国模試1位、高校生ながら敏腕プログラマーとしても活躍する一方、他者と関わろうとしない美少女・久城紅からの、自分に対する好意の色を見出し戸惑う。そんな紅は、空也のことが大好きで、その技術を使って彼の情報を集めるストーカーで……
ストーカーの話(笑)
まぁ、実際のストーカーの場合、ただ付きまとって情報を集めるだけでなく、その中で振り向いてもらうために嫌がらせ好意をし始めたりとかして、実際、ストーカーによる重大事件とかも起こっているわけだけど、本作の場合はただ、見守るだけ。それだけでなく、情報を集める中、体調を崩してしまった空也を助けたり、とかどちらかというと可愛いタイプ。そんな好意を持たれる側の空也は、かつての出来事で、自分への好意に戸惑いを持っており、なおかつ、それを示す「赤」を使うことが出来ないことに悩んでいる。
というような感じで、空也視点と紅視点で物語が進んでいく。紅視点があるから、っていうこともあるんだけど、どう考えても「怪しい」スマートウォッチを身に着けてみたりとか、危なっかしい橋を渡っている空也。それでバイタルデータとかを手にして、一人、盛り上がっている紅とかの、ある種の怪しいやりとりが面白い。そして、空也の幼なじみで、彼のことを兄のように慕う翠香とのぶつかり合いとかも出てきて……
コミカルな感じなのだけど、読み進めていくと、当初は面白かっただけなのが、だんだんと怖くなってくる(笑)
というのも、翠香もまた、空也に対して、という疑惑が生まれ始める。でも、空也が彼女に感じるのはあくまでも「友情」。設定として結びつかないのだけど……と思っていたら……
結構、強引に物語をまとめた感はあるけど、でも、しっかりとした着地。そして……
ストーカーって怖い!
ってのを感じさせてくれた(笑)

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