FC2ブログ

反撃のアントワネット!  「パンがないなら、もう店を襲うしかないじゃない……っ!」 「やめろ!」

著者:高樹凛



世界中の偉人、魔獣、アイテムが集まる魔法都市。そういった「アーティファクト」を回収する機関の人間である千隼は、現代に転生したマリー・アントワネットと遭遇する。稀代のワガママ姫と言われるマリーは、自分の汚名返上をしたい、という。そして、なぜか千隼は臣下と呼ばれることとなって……
ドタバタ劇、っていうのは間違っていないのだけど、タイトルなどから予想していたのとは違ったなぁ……
上に書いたように、物語は主人公である千隼とマリーの出会いから始まる。なんだかんだと言いつつ、マリーに協力をすることにした千隼だが、その千隼の部屋は直後に破壊されてしまい、友人であるひかりと共に廃墟と化した機関の旧寮で暮らすことに。電気すら来ないそこには、ゴーレム馬鹿のクルルもおり、4人での極貧生活が始まることに。
タイトルからすると、マリーがわがままを言ってかき回される話かな? と思ったのだけど、どんどん困窮していく4人。パンの耳を奪い合ったり、1本のモヤシを争って……。どんどん崩壊していく理性。
いや、タイトルにあるように、「パンがないなら……」で、本当にパン屋を強襲。けれども、パン屋のトング使いで返り討ちにあい、「1本しかないから」と再び行ったら「二刀流(トング2本)」だった! とか笑ったわ。そして、そんな困窮状況を打破するには、アーティファクトを回収するしかない! でも、極限まで困窮しているため、その方法も下衆になっていって……。最初は、比較的、まともなキャラだった主人公の千隼がどんどんぶっ壊れ、しかも、周囲の面々もヘンテコなのばかりだ、というのが判明して……で、まともなキャラが加速的にいなくなっていく、という流れに大笑い。そういう意味で非常に楽しかった。
ただ、序盤、世界設定とか、そういうところの説明が不足気味で、どういうことなのかな? と思ったところはある。そこは欠点かも知れないけど、読んでいるうちに、理解できるし、そこまで大きな問題ではないと思う。その上での、どんどんぶっ壊れていく主人公ら4人組の様を楽しむことが出来る作品だと思う。

No.5592

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
「新・たこの感想文」以外で全文を転載したブログ等がありましたら、それは著作権を侵害した違法なものとなります。

スポンサーサイト



COMMENT 0