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ダークエルフの森となれ 現代転生戦争

著者:水瀬葉月



優等生の仮面をかぶりながら、周囲に溶け込むことが出来ない日々に倦んでいる朝倉練介。そんなある日、木の上から彼に降ってきたのは一人の黒ギャル……ならぬ異世界より転生してきたダークエルフのシーナ。挑発的な態度、嗜虐的な言葉、そして、明るい笑顔。そんな彼女の眷属となった練介は、やがて、異世界よりやってきた魔術種たちのバトルロイヤルに巻き込まれていって……
なんか、表紙やカラーイラストから、エロスを表に出しつつの話と思ったら、それ自体は間違っていなかったのだけど、結構、シリアスな話だった。そこに、エロスも、という感じなのだけど。
物語の中心になるのは、鬱屈した思い、というかそういうものなのかな?
粗筋に書いたように、世間の価値観にどうにも迎合できないでいる練介。学校では、優等生の仮面をかぶり、そんな価値観を共有しているように見せかけてはいるが、しかし、それを続けることが苦しくてたまらない。そんなときに現れたのが、シーナ。黒ギャルな姿、物言い。そして、一般で言われるような価値観を気にしない物言いに惹かれていく。そして、そんな二人の前に現れたのが、シーナと同じく異世界より現れたスライムと、その眷属……。そして、そのスライムの眷属もまた……
このあたりの、一般の価値観というか、それこそ、空気感というかって、それに合致するような存在には心地よいのだろうけど、そこから外れてしまうと、っていうのはあるよな。しかも、学校とか、そういう場所においては、そこから外れる=失格、とかそういうものも起きるわけだし。スクールカーストとか、そういうものとも共通するものがあり、だからこそ息苦しい。その辺りの空気と、そんな中での練介とシーナの関係性。ある意味じゃ、ゆがんだ性癖みたいなところもあるんだけど、それもまた一つの開放なんだろうな。この辺りは、以前に読んだ『ぼくと魔女式アポカリプス』とも共通している部分があるように思う。
ただ、練介が通っている学園は、輝獣と呼ばれる存在と戦うため、RVというロボットを操るための学校、という設定があるのだけど、1巻段階ではあまりそこは印象に残らなかったかな? この辺りが今後、どうかかわってくるのか、っていうのに注目したい。

No.5620

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