FC2ブログ

魔女と猟犬

著者:カミツキレイニー



魔術師たちを独占し、その力をもって領土を拡大する超大国・アメリア。そのアメリアの脅威にされされた小国・キャンパスフェローの領主バドは、前代未聞の奇策に打って出る。それは、災厄とも言われる「魔女」を集め、アメリカへ対抗する、というもの。そんな矢先、隣国レーヴェにて、鏡の魔女が捕縛された、という一報が。その魔女を譲り受けるべく、バドはレーヴェと赴く。その中には、黒犬と言われる暗殺者・ロロもおり……
これ、どう続いていくの?
何よりも思ったのは、そんなことだったり。
物語は、冒頭に書いた通り。レーヴェで捕縛された魔女を譲り受けるために赴くバドら、キャンパスフェローの面々。レーヴェでは、代々、獅子王と呼ばれる王が収める国であったが、その王が鏡の魔女に殺された、という混乱状態。その鏡の魔女は、メイドから先代の獅子王に見初められた妻であった。そして、その魔女は、魔女裁判の末に処刑される、ということになっている。
当初は友好的に見せつつ、しかし、なかなか協力的にならないレーヴェ。そんな中で浮かび上がってくる先代の獅子王殺害事件に関する疑惑。さらに、秘密の存在である黒犬・ロロについての思惑などが重なっていき……。外交に関する両国のアレコレ。情報漏洩疑惑であるとか、大国にどう立ち向かうのか、という国家同士の考え方の違いなど、国同士の謀略と、その中での魔女を巡る思惑というのがぶつかり合う物語は、それだけで面白い。
キャラクターも良くて、領主であるバド。その娘デリリウム。騎士団長のハートランドなどなど、主人公であるロロと、バドたちの掛け合いなどを含めて面白い。だが、そんな中で、メーヴェの思惑が判明したとき……
鏡の魔女を、という目的は達成することが出来た。しかし……
魔女という存在が、はたして災厄とでも言うべきものなのか? しかし、宗教、国歌というような中で翻弄されていく存在。その存在感。そして、暗殺者として名を馳せながらも、ここまで甘い存在だったロロが、惨劇を前に……。それだけを見れば熱い展開ではあるのだけど、しかし、ロロ、キャンパスフェローを取り巻く状況は最悪の状況に。魅力的なキャラクターをいきなり退場させて、この物語がどう転がっていくのか、凄く楽しみ。

No.5639

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
「新・たこの感想文」以外で全文を転載したブログ等がありましたら、それは著作権を侵害した違法なものとなります。

スポンサーサイト



COMMENT 0