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処刑少女の生きる道4 赤い悪夢

著者:佐藤真登



「メノウちゃんが死んじゃうくらいなら、世界なんて滅んでもよくない?」 メノウの前から消えたアカリとモモ。信頼する後輩の裏切り。さらに経典から響くサハラの声に悩みつつも、メノウは2人の追跡を開始する。一方、逃亡したアカリとモモは、衝突を繰り返しながらも「メノウ第一主義」で……
2巻、3巻とシリアスな展開が続いたためか、この巻はユルい部分が目立ったかな?
物語は、逃亡を続けるアカリ&モモ、と、2人を追跡するメノウという二つの視点を中心に展開。
アカリ&モモは、とにかくひたすらに衝突。メノウ第一主義、という部分では共通しているのだけど、口を開けば互いをボロクソにこき下ろす、というそんなやりとり。そんな二人が潜伏することにしたのは、山間の温泉の街。人の出入りの激しいそこならば、という風に考えるわけだけど、そんな二人を狙う第四身分の人間の襲撃などもあって……
襲撃は受けるんだけど、見習いとは言え、処刑人であるモモに叶うはずがない。その結果、崇高なる意思をもってことに及ぼうとしているはずの襲撃者が次々と「性犯罪者」として捕まっていくのは悲しすぎて笑う。しかも、目的が目的なので、「性犯罪者ではない」ということが憚られる。というか、「性犯罪者」扱いの方が他の仲間が助かる……っていう悲しすぎる事情が余計に哀愁を誘ってくれる。
一方のメノウは、ただモモらに裏切られた、というだけでなく、金銭まで奪われてしまう。勿論、金を稼ぎながら、という方法もあるわけだけど、それでは追跡に時間がかかりすぎる。そこで、下げたくはないが、アーシュナに頭を下げ金を借りることに。しかし、その条件は、男装執事としてアーシュナの身の回りの世話をする。……そっちの方が面白そうだから、というだけの理由でメノウを振り回すアーシュナも大概ではある……
物語の大半は、そんな感じでの話。ここまで書いたように、話の流れは結構、ユルいのだけど、その中でアカリとモモの、「メノウ大好き」が拗らせすぎている状態である、というのが凄く今後への伏線になっていくのは間違いないところ。二人とも「メノウを死なせない」というのが目的ではあるんだけど、モモに関してはそのために……という凄い計画を立て始めてしまうからなぁ……。多分、この思惑がそのままメノウにバレたら、ますますメノウを、ってことになると思うのだけど、多分、モモはそれでも構わない、ってことなんだろう。ある意味、自己犠牲的な覚悟ではるんだけど、今後を考えるとすごく重要な巻であるのは間違いないと思う。
そんな中でメノウの師匠であるフレアとの対決へ……という形で終わるわけだけど、どう考えても、一筋縄にはならないよな……

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