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現実でラブコメできないとだれが決めた?

著者:初鹿野創



ラブコメ、それは青少年の夢と希望を詰め込んだ最高の理想郷である。しかし、現実でそんなことは起こらない。ならばどうするか? ……自分で作り上げるしかない! データ分析と反復練習で、メインヒロインの清里芽衣に告白だ! ……と思ったらやってきたのは、第7位の上野原彩乃で……
第14回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作。
とりあえず一言。上野原さん、すっげー良い人!
冒頭に書いたようなテンションで語っているのは、主人公の長坂耕平。ラブコメの実現を狙い、そのために学園中の女子のデータなどを収集。その行動パターンなどを把握し、その結果のメインヒロインが清里芽衣。そんな彼女を屋上に呼び出し、告白をしようとしたら、そこに現れたのは……別人の上野原彩乃で……というのが導入。そして、その上野原さんを「共犯者」として、芽衣攻略の手伝いをさせることに……
「キモっ!」
上野原さんが、耕平によく言うセリフではあるんだけど、実際、耕平の行動力とかって、そんな感じなんだよな。
でも、そういうことを言いつつも、耕平の情報収集とかに協力。さらに、その情報収集などにおいて、不足しているところを指摘し、改善策を出したりと、より発展的な行動策を提案。明らかに、言葉とは裏腹に、という感じなのだけど、上野原さんの面倒見の良さとか、そういうのが物凄く魅力的。作中でもちょっと言及されているけど、丸戸史明氏の『冴えない彼女の育て方』の加藤さんっぽいイメージ。
ただ、こう書くと、耕平が……っていう感じになるんだろうけど、耕平の(無駄な)行動力っていうのも確かに、凄いんだよな。上野原さんが、「なんでそんなことに?」というようなコメントをすることがあるのだけど、その馬鹿馬鹿しいほどの行動力に引っ張られるのもわかる気がする。その辺りが、耕平の魅力なのかもしれない。
という感じで話が続けられ、その中で、どうにも耕平と芽衣の関係は進展しない。それどころか、上野原が男に声をかけまくっている、なんていうような悪評が出て……。耕平も、そんな上野原さんの行動の責任を感じて……。このあたりのまっすぐさも、耕平の魅力か。そこで、耕平の過去とかも明らかになって……で本編は終わるわけだけど……
なかなか進展しない芽衣の側の本音も……
なんか、すげぇ、闇が濃いぞ、おい!

No.5685

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