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パワー・アントワネット

著者:西山暁之亮



「言ったでしょう、パンが無いなら己を鍛えなさいと!」 宮殿を追われ、処刑台に送られたマリー・アントワネットは革命の陶酔に浸る国民に怒りを爆発させた。自分の愛する民はもういない。バキバキのバルクを誇る筋肉へと変貌したマリーは処刑台を破壊し、奪ったギロチンを振るって革命軍に立ち向かう。
ツイッターで一時期、話題になっていた作品。
「筋肉」と書いて「フランス」と読む! この時点でぶっ飛んでいるからなぁ。
一応世界観としては、革命時代のフランスが舞台。主人公は、マリーの処刑を執行しようとしていたサムスン。王族の処刑人として、国の英雄と言われながらも、それ以外の時には誰にも見向きもされない。だからこそ、マリーに対する怨嗟の言葉に違和感を覚え、マリーと共に革命軍との戦いに協力をする。そして、その中で様々な敵と戦うことに。
とにかく、ひたすらに繰り返されていく格闘戦。先に書いたように「筋肉」と書いて「フランス」と読むのような、独特のノリ。そこへかけられる周辺からの言葉も「キレてるよ!」とか、何かボディビルダーとか、そういう感じのアレな感じの言葉。もはや、頭がおかしい!(誉め言葉) もう、色々と訳が分からない。
マリー・アントワネットというと稀代の悪女、として扱われることが多いのだけど、本作の場合はちょっと違う。色々とおかしなことになっているのに、その中でだんだんと感じるのがマリーの、貴族として、そして、王族として国を愛する、という誇り、美しさ。そんなものが感じられてくる、というのが不思議。ある意味で、無茶苦茶な設定の中ではあるのだけど、その中でマリーは一本、筋の通ったキャラクターだからこそ、なんだろうというのを感じる。そこを貫いたのがこの作品の魅力と言えるのだろう。実際のマリー・アントワネットは、フランス革命と言う歴史の大転換期に、旧体制の悪の象徴として扱われた部分があるんだろうしね。
と書いたけど、フランス革命期を舞台にして、それに関する人物とかも出てくるけど、そんなに知らなくとも問題はない気がする。
とにかく、筋肉!

No.5706

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