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扇物語

著者:西尾維新



大学の友人・食飼命日子から、恋人との仲たがいについての相談を受けたその日、阿良々木暦は戦場ヶ原ひたぎから別れを告げられる。謝罪の言葉と共に。さらに、幼なじみである老倉育からも拒絶されてしまう。謝罪の言葉と共に……(『おうぎライト』)
他に『おうぎフライト』を収録した作品。
タイトルからすると、忍野扇の物語……っぽいのだけど、今回のメインヒロインって感じではないよな。
『おうぎライト』は、粗筋として書いたように、いきなり謝罪の言葉と共にひたぎに別れを告げられた暦が、何が起きているのか、というのを探る物語。相談を受けた食飼命日子のケースもそうだし、老倉からの行動も同じようなパターン。食飼命日子の恋人、はともかくとして、ひたぎや、老倉がいきなり謝罪というのはあり得ない。……この時点で、暦の認識がどうなのか、という気はするが……それはともかく、もう、謝罪されたことは昔の話。それをなぜ、このタイミングで?
おかしなことが起きているのはどの範囲での話なのか? そして、その原因は一体、なぜ? その範囲などを調べていって……
今回のテーマは「謝罪」。謝罪と言うと、勿論、謝ることなので、罪を認めて……なんていうことはある。けれども、一方的にそれが謝る側の心の表れか? というと、そうとも言えない。謝罪をすることで、謝られた側は「許さねばならない」なんていう形になり、相手の意思を挫くこともある。裁判における謝罪広告のように、何者かに強制されたから、というので本当は反省していないこともある。ある意味で、暴力的な行動である、という見方もできる。謝罪、という言葉・行為に関しての話というのはなかなか面白かった。
ただ、ハッキリ言って、怪異がどうのこうの、という部分については結構、アッサリと言うか……。先に書いたテーマと比べると弱い感じは否めないかな。元々、言葉遊びみたいな話ではあるのだけど、高校卒業後の話になってから、その辺りのアッサリさがより増した、というのは相変わらずかな。
一方の『おうぎフライト』は、撫子の話なのだけど、こちらは、今後へのプロローグ的な感じの話かな? 撫子が中学時代に受けた呪い。その前後とかも描かれてはいるのだけど、貝木とか扇とかが加わって、臥煙さんの依頼を受けて……と言う話で、珍道中開始……というような感じに。次辺りでそこは描かれるのかな? と。

No.5708

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