FC2ブログ

ひげを剃る。そして、女子高生を拾う。 Each Stories

著者:しめさば



家出女子高生の沙優と、彼女を拾ったサラリーマンの吉田。そんな二人の生活を彼らを取り巻く「彼女たち」。そんな日常を描いた短編集。
内容について、冒頭に書いたことで、ほぼすべてを語り終えてしまった気がする。これまでの巻では、吉田、沙優視点での物語となっていたのだけど、本作は三島、後藤と言った周囲の面々の視点、心情などを掘り下げた物語、ということになっている。
まず、物語として印象的なのは三島かな? 本編の方でも、吉田のことを、というのを当初から表明している存在である三島。吉田を巡って、同僚というか、上司である後藤から死守するためにお昼時、社食での吉田と一緒に、と言うのを続ける。勿論、吉田が沙優と同居していることは知っている。吉田の心が後藤にあること。一方で、家では吉田のことを沙優が待っていることも知っている。そんな中での自分の立場は……。だからこそ、お昼だけは。でも、そんな当の吉田は……。吉田の朴念仁っぷりが、っていうのが印象に残る。
一方、後藤さんは……。この人、生活能力がひどすぎない?
吉田が、沙優の料理が美味い、と言う話を聞き、目玉焼きを作ってみることにする後藤。しかし……
その他に、最近、吉田と食事に行くことが多くなり、結果、太ってしまった後藤。そうなると服が……。ジムに行って絞ることを考えるが、それとは別にとりあえずは服を。そう思って出かけた先で、普段は買わないような服を買うのだが……。まぁ、気持ちとしてはわかる。わかるけど、そもそものことを忘れてどーする! まぁ、その辺りも含めた雰囲気が吉田を、と言うことなのかもしれないけれども。
吉田に恋愛感情とかがあるわけじゃないけど、沙優と同じコンビニで働くあさみ。見た目はギャルそのものだけど、というのは本編でも描かれているのだけど、今回のエピソードを見ていると、本当、彼女は見た目に反して「真面目」なキャラクターっていうのが感じられる。そもそもが友達(沙優)思い出し、普段のギャル語は意識していないと出ず、普通の話し方に思ずなってしまう。その辺りのギャップというのが印象に残る。
本編の方は、沙優がいよいよ実家へ……という話が出てきて間もなく完結じゃないか、という状況。そんな中での、それぞれのキャラクターの掘り下げ、として十分な意味がある巻になっているんじゃないか、と言う風に感じられた。

No.5727

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
「新・たこの感想文」以外で全文を転載したブログ等がありましたら、それは著作権を侵害した違法なものとなります。

スポンサーサイト



COMMENT 0