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終焉ノ花嫁

著者:綾里けいし



「キヘイ」、「鬼兵」とも「機兵」とも表記されるそれが世界を蹂躙して幾百年。人類は対抗手段として、魔導学園・黄昏院を設立し、日夜戦闘が繰り広げられた。そんな魔導研究科に所属するカグロ・コウは「キヘイ」の死骸回収のために移籍へ向かい、そこで命を散らした……はずだった。「キヘイ」の少女に救われるまでは……
刊行直後に購入したのに、なぜか半年近く積んでしまった……
著者の作品は、『異世界拷問姫』に続いて2シリーズ目なのだけど、前巻の1巻を読んだ時と同様、とにかく好きなものを詰め込めるだけつめこんできたんじゃないか、というくらいに熱い話。
物語の導入は、冒頭に書いた通り。「キヘイ」の少女に救われたコウ。少女の名は白姫。キヘイの中でも特に圧倒的な力を持つ特殊型。その特殊型の中でもまたトップクラスの力を持つ存在だった。そして、コウは、白姫の花婿に選ばれた。そして、そのキヘイと結婚した者が集まる部隊・百鬼夜行のメンバーとなることに。そして、その前に現れたのは、キヘイの女王・千年黒姫と彼女の起こす災厄『逢魔が時』……
人類の敵とも言えるキヘイ。そんなキヘイとの結婚。戸惑いはありつつも、しかし、白姫との日々に安らぎを覚える日常。しかし、その中にふと覚える既視感。そして、そんな思いは何故か敵となる千年黒姫に対しても。その既視感の正体は何なのか?
そもそも、キヘイって一体何なのか? そんな謎は読み終わってもよくわからない状態。しかし、感情が薄く、白面とすら揶揄されていたコウが、白姫、千年黒姫との出会いの中で、相手を愛おしく思い、そして、彼女たちのために……。だんだんと感情が強くなっていくコウの姿。けれども、そんなコウを巡る環境と言うのは平穏ではない……どころか、過酷そのもの。でも、その過酷さがあるからこそ、二人のきずなとか、そういうものが光るのだとも思う。
すでに続巻は出ているのだけど、第1巻の中で、登場したキャラクターとかについての秘密とかそういうものは明らかになっており、これはこれで完結したような読後感もある。その意味では、本作もまた、1巻から全力疾走で物語に入った、と言う感想も同時に覚えた。

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