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白バイガール 駅伝クライシス

著者:佐藤青南



年も押し迫った12月30日。七里ガ浜でリンチ殺人事件が発生。目撃証言から犯人グループは、神奈川県で活動をする暴走族グループ・闘雷舞。木乃美ら、交通機動隊は、その捜査に協力することに。年明けには、年始の一大イベントである箱根駅伝が行われる、という状況下、しかし、闘雷舞のリーダーで、実行犯である劉は警察の追跡を振り切って……
シリーズ第3作。
今回は、過去2作にも増してスピード感、疾走感を感じられる話になっていたな、という印象。
暴走族であり、勿論、違法行為をしている集団ではある闘雷舞。しかし、ただの暴走族である彼らが、なぜリンチ殺人を? しかも、彼らと被害者の間に接点はない。実行犯であり、リーダーである劉は、確かに粗暴な男だが、筋は通す男だというが、そんな彼が黙して語らない動機とは?
そんな謎はある。あるのだけど、それ以上に実行犯を追う木乃美らと、そんな包囲網を掻い潜って逃走を続ける劉の姿が印象的。ただ、バイクで逃走をするだけでなく、時に替え玉を使い、車やバイクを乗り換えて、警察の追走を交わしていく。そして、そんな逃亡の中で、目撃者の女子大生を劉は拉致してしまう。奇しくも木乃美の同僚であり、親友でもある潤は、箱根駅伝の先導という大役を任されているのだが、そんな潤のためにも木乃美は犯人を追う。そして、潤もまた、木乃美によって、周囲の面々によって、自分が変わった、ということを実感する。
さらに、今回は木乃美の活躍が目立つ。
これまででも、動体視力が凄い、とか、そういうのは示されていたのだけど、今回、劉の行方を追う中で、それがフル活用。さらに、第1期の時点では、全くのダメダメだったバイクの操縦技術も向上し、追走劇の中でも大活躍。そして、潤を信じているからこそのラストシーン。その辺り、積み重ねを感じる。
で、それとは別の、事件の背景。原因となった側も原因となった側だけど、一方で劉たちも……。どちらにも全く同情できない、っていうは、木乃美、殉らの積み重ねをより強調するスパイスっていう感じなのかな?

No.5741

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