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けいたん。 ~ライトノベルは素敵なお仕事。多分?~

著者:榊一郎



担当編集者に会うため、講談社を訪れたデビュー前の新人ラノベ作家・久能拓哉。ところが、そこで待っていたのは<ダンジョンみたいな地下迷宮><ドラゴン><ライフルを乱射するゴスロリ美少女>だった。いらぬ苦闘の果て、たどり着いた編集部で出版を直訴する拓哉だったが、出会ったばかりのゴスロリ美少女(?)にほだされ、編集の手伝いをすることになって……
「凛子先輩」「あがりん先輩と呼ぶです」
このやりとり、何度見ただろう?
と、どーでもいいところから始めてみたけど、いわゆる「ラノベ業界モノ」と言える作品。勿論、その中で煮詰まった作家が、異形の姿になって暴れまわったりとか、そういうものがあって、バトルをやったりとかもするわけだけど。その中で、強調されているのは、人間関係と言うか、創作・編集などを巡っての「正解はない」というような部分のように感じる。ある人には、こういう方法が有効だけど、別の人だとマイナスに働いてしまう。こういうときは、こっちだけど、別の時には……。小説創作に限らず、の話ではあるんだけど、先に書いた「正解」がないからこそ、より、そういう部分が強いんじゃないかと思う。
その上で、本作の場合、実際の作家さん、イラストレーターさん、編集者さんの名前を出していて、大丈夫かいなとも思ったり(あくまでも、偶然、同じ名前になってしまっただけ、らしいのだけど) だって、ツカサ先生がドラゴンになってたり、編集の庄司さんを……とか、結構、やりたい放題やってるんだもん。そして、挙句の果てに、「さかきいちろう」さんまで出てくること……
某美少女文庫で活躍されている、さかきいちろう先生は、榊一郎先生から飛び出した分身だと! な、なんだってー!!!(棒読み)
……とか、何とか書いているけど、拓哉の姉で、ミステリー作家であり、弟のストーカーである天音など、かなり無茶苦茶なことはやっているのだけど、でも、その根底にある商業出版のアレコレ、創作に関するアレコレなどは、専業の、それもベテランである著者ならではの経験に裏付けられたものだな、というのは強く感じた。

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