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死相学探偵最後の事件

著者:三津田信三



黒術師の居所を突き止めるべく奔走する黒捜課。そんな中、黒捜課と、俊一郎、俊一郎の祖父母の元へ黒術師から招待状が届く。孤島に建てられた館で待ち受けていたのは言動が奇妙なスタッフと、妙に少ない食料だった。そして、そこで不可解な連続殺人が発生して……
シリーズ完結編。
いよいよ、シリーズの黒幕と言える黒術師との対決へ。
と言っても、物語の後半くらいまでは黒術師によって招待された館で起こる不可解な連続殺人の真相を、と言う形で物語が展開する。
先に書いたように、館に招待されたのは俊一郎と、その祖父母。そして、黒捜課の4人。そして、6人のスタッフ。しかし、13人が滞在するにしてはおかしいほどに食材が少ない。それは、生かすつもりがないのか? 死相を見ると、俊一郎らには確かに死相が……。そして、いきなり黒捜課のメンバーが一人、かつての十三の呪いのような形で殺害されてしまう。次は……? そう思ったところで、なぜか殺されていくのは死相が出ていないはずのスタッフたち……。唯一、最年少の中学生・マユミ以外には思想が出ていないのになぜ? これは、どういう仕組みなのか?
かつてのように、死相が逆転しているということなのか? しかし、事件が続く中で当初は死相がなかったはずのマユミの死相が濃くなっていく。つまり、逆転している、というわけではないはず。そもそも、マユミ以外のスタッフの言動のおかしさは一体、何故なのか?
このシリーズ。最初から魔術とか、そういうものの存在が前提となったシリーズなので、その中でどういう状況が作られているのか? という一種の世界観などを推理していくわけだけど、その真相の大胆なひっくり返しっぷりはお見事だった。そして、ついに黒術師との対決へ。
終盤の、黒術師との対決は……なんか、正直なところ、RPGの終盤の展開みたい。過去の事件などを彷彿とさせる一種のクイズ対決的な話。さらに、その中で一人、また一人と脱落していって、俊一郎だけが黒術師の元へ……。そこで明かされる黒術師の正体。その目的。
読み終わって、シリーズが完結したんだな、というのを改めて感じさせる読後感はある。あるのだけど……なんか、謎解きと言うよりも、最後は上に書いたように、RPGのラスボスとの戦い、というような感じで期待していた終わり方とは違ったな、という感じもあるのだ。そこが、何かもどかしい感じも残る。
ただ、最後に一つだけ言うと……
僕にゃんが、最後の最後までこのシリーズの鍵だったとは!
っていう思いも残ったりして。

No.5787

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