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豚のレバーは加熱しろ(3回目)

著者:逆井卓馬



「私は幸せです。豚さんと一緒にいられるのなら」 封印されていた記憶を取り戻したジェス。そんなジェスと共に旅に出た俺たち。暗躍の術師を倒すための至宝を手に入れるため。そして、王朝と解放軍の同盟を強化するため。そんな中で、気になるのは変態犬・ロッシで……
いきなりのロッシの正体判明! さらに、そのロッシを追っての至宝探しの中でも、変態そのもののなことをする。そして、何よりも、実際の姿になったらなったで、全裸のおっさん……。なかなか強烈なキャラだった……
と、まぁ、これまで通り、主人公自身が変態的な思考を常に語っている上に、さらに変態的なキャラクターが増えたことで変態分マシマシという感じなのだけど、ストーリーの中身はかなりシリアスというか、ダークなもの。
物語の中心となるのは、不死の存在である暗躍の術師を倒すこと。そして、その術師を倒すためには至宝が必要となるし、また、術師を倒す、ということは人類側にとって大きな課題である。しかし、王朝のトップである王は、他者をあまり信用していない。さらに、そのロッシの正体である王弟・ホーティスも何かを隠している様子が。そして、その隠しているものにはある疑惑が……
物語(シリーズ)の発端となったイェスマに課せられた義務。その義務の中にある理不尽な掟。それが意味しているもの。さらに、王族の中にもまた、ある種の掟があった……。王族の方の掟についてはある意味で、合理的だと言えば合理的。でも、同時にホーティスにとって理不尽な掟でもあった。そして、その理不尽な掟を破る、という禁忌を侵していた。そんな結果が……
変態描写が多いのだけど、その根底にあった理不尽な世界の掟。その中で、何とか抗って見せた男・ホーティス。読み終わってみると、おっさん、格好良いよ……という感想になってしまう。その上で、ジェス自身の出自とか、そういう部分も明らかになったわけだし。そういう意味で、物凄く大きな巻だったように感じる。
そして、ラストシーン……。これまた意味深だ……

No.5789

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