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ウザ絡みギャルの居候が俺の部屋から出ていかない。

著者:真代屋秀晃



うちに居候しているかわいい従妹がいる、というのは羨ましいものだろうか? 過干渉が嫌いな高校生・春太の家には、見た目ギャルな中学生の従妹・真波が居候している。その見た目とは違い、取っつきやすく成績も優秀。しかも、美少女。けれども、とにかくウザいほどに春太に絡んできて……
何と言うか……日常系アニメを見ているような感覚で読めた。
粗筋だと、主人公の春太。従妹の真波しかいないように感じるけど、漫画家の父。さらに、イケメンでサッカー部のエースだけど、ゲームオタクの聡。クラスのアイドルだけど、なぜか春太には塩対応の更紗……と言った面々が物語の中心。そして、それらの面々のやり取りが物語の中心に。
1巻に関しては、終盤にちょっとした事件はあるのだけど、全体的に見れば、この面々の何気ない日常と言う感じ。ゲームなどが大好きで、それさえあれば! と言っていた春太が、高校最初の試験で赤点ギリギリとなり、ちょっとは勉強しよう、ということを意識する。そして、そのことをきっかけに更紗ともやりとりをするようになっていって……
イケメンだけど、ゲームオタク。しかも、ギャルゲー(って言い方、今もするんだろうか?)大好きと言う聡の色々とアレな言動。昔、勉強なども出来たが、今は……と言う春太に失望しながら、しかし、成績を……と取り組み始めたことに興味を持つ更紗。なかなか、キャラクターが濃くて楽しい。
とりあえず聡さん! 君が好きなゲーム……古くない? 自分が知っている作品が多いってことは、そういうことじゃないかな? 一方で、更紗さん……塩対応っていうか、物凄い暴言をたびたびはいている気がするんですけど! てな感じのツッコミを入れながら読んだ。基本的に、嫌なキャラっていうのがメインにはおらず、そういう意味でも読んでいて気持ちが良い。
そんな中で、聡が真波のことを好きになって……というような話があったり、学校では優等生の真波も抱えているものがあって……と進んでの結末。そういう意味では、物語が動き始めた、というところまでのプロローグ的な巻であるようにも感じる。春太を巡っての関係性とか、そういうのも今後がありそうだし、2巻に期待、というところかな?

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Tag:小説感想電撃文庫真代屋秀晃

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