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(書評)阪急電車

著者:有川浩

阪急電車阪急電車
(2008/01)
有川 浩

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宝塚駅~西宮北口駅を結ぶ阪急今津線。片道僅か15分、駅数8駅。けれども、その列車では様々なドラマがある…。
「こういう内容だ!」と言うのは結構、難しい作品だなぁ…これ。前半は宝塚駅から西宮北口駅へと向かう電車内での出来事を連作短編の形で描き、後半は反対方向に向かう電車での出来事を描く。そして、後半は、前半の約1年後、と言う時間の経過を挟んでいる。
私自身は東京在住で、関東でしか暮らしたことのない人間なので、この作品で描かれている地域に関しては殆ど知識がない。ただ、ちょっと調べてみると、仁川の阪神競馬場、甲東園の関西学院大学…などなど、名前を知っているものもちらほらとあって、「ああ、そういうものがある地域なのか」と言う感じがするのである。
話の内容は、極めて日常的な出来事。『図書館』シリーズのような突飛な世界でもないし、『空の中』などのような事件が起こるわけでもない。ただ、電車に乗り合わせた人々の物語。それぞれがちょっとずつリンクしていて、ちょっとずつおせっかいで、ちょっとずつ影響を与え合っている。そして、そんなところで、それぞれがちょっと前へ脚を踏み出す。そんな作品。事情そのものは、根深いものを持っている人もいるのだが、(良い意味で)アッサリとした描写などもあって、実にスッキリと、カラッと描かれ、爽やかな後味になる。そういう点でも、前向きになれる作品だな、と思う。
でも、こういうのを見ると、地元の路線版もあったら面白いな…とか思ってしまう。…いや、今、私が住んでいる場所、結構、小説の舞台になっていたりはするんだけどね(ああ、あの道で、あの人物がひき逃げされたんだよなぁ…とか(笑))

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COMMENT 2

エビノート  2008, 06. 17 [Tue] 22:19

全く馴染みのない路線でも、こういう素敵な作品を読むとグッと身近に感じちゃいますね。
片道だけじゃなく、往復の話が読めたのも嬉しかったです。

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たこやき  2008, 06. 18 [Wed] 22:17

エビノートさんへ

他の作品でも、舞台になった土地だとかが気になる、っていうのはありますけど、この作品の場合、路線そのものですから、余計に、っていうのありますよね。
片道だけでも、人々のつながりが感じられましたが、復路で、それがまた新たな形になっていたのが、より楽しく感じられました。

Edit | Reply | 

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