著者:相崎壁際

恋、友情、青春……。期待に胸を膨らませた俺の高校生活は……ぼっちのままに終わった。そして、迎えた卒業式前日。俺は、トラックに轢かれそうになったクラスメイト・花見辻空を庇って死んだ……はずだった。だが、目覚めるとそこは3年前。花見辻と共に入学式の日に戻っていた。期待などせず、大人しくボッチですごそうと決めた俺だったが……
第13回GA文庫大賞・ガンガンGA特別賞受賞作。
この主人公、悟り過ぎである!
期待に胸を膨らませて過ごした高校時代。しかし、それに夢破れてしまった。ならば、最早、期待などしない! ということで、孤高のぼっちとして過ごすことにした穂高。しかし、そんな穂高に対し、花見辻はぼっちではなくなるため、という方策を提案して……という形で進んでいく物語。
とにかく、主人公・穂高のぼっちとしての言い訳……というか、えらくポジティヴに語る姿が強すぎる。そして、それにまっすぐにツッコミを入れていく花見辻。その、ある意味、漫才みたいな掛け合いが作品の味だし、それがそれが読みやすさにも繋がっているな、というのをまず感じた。
その上で、ぼっちを孤高とか、そういう風に言い、ある意味、周囲に我関せず的な立場を貫いている穂高なんだけど、なにだかんだで「良い奴」なんだよね。クラスのギャルである瑠璃。しかし、彼女が実は、ラノベとかが大好き、と言うのを知る。そして、それを発見されてイジメられそうになったときは、文字通り身を挺して、というか、身を犠牲にして守る。前回の学校生活では全く接点のなかった相手。でも、その後、彼女は不登校になってしまった。そして、いじめた側も……。そんな未来を知っていたとしてもなかなかできることじゃないし。そんな穂高のキャラクターが読んでいるうちにだんだんと魅力的に感じられてくる。
まぁ、この巻では、孤高のボッチとか言いながら、結構、充実の兆しも見えるだけに、どうなるか次も楽しみ。
No.5932

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この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
「新・たこの感想文」以外で全文を転載したブログ等がありましたら、それは著作権を侵害した違法なものとなります。
恋、友情、青春……。期待に胸を膨らませた俺の高校生活は……ぼっちのままに終わった。そして、迎えた卒業式前日。俺は、トラックに轢かれそうになったクラスメイト・花見辻空を庇って死んだ……はずだった。だが、目覚めるとそこは3年前。花見辻と共に入学式の日に戻っていた。期待などせず、大人しくボッチですごそうと決めた俺だったが……
第13回GA文庫大賞・ガンガンGA特別賞受賞作。
この主人公、悟り過ぎである!
期待に胸を膨らませて過ごした高校時代。しかし、それに夢破れてしまった。ならば、最早、期待などしない! ということで、孤高のぼっちとして過ごすことにした穂高。しかし、そんな穂高に対し、花見辻はぼっちではなくなるため、という方策を提案して……という形で進んでいく物語。
とにかく、主人公・穂高のぼっちとしての言い訳……というか、えらくポジティヴに語る姿が強すぎる。そして、それにまっすぐにツッコミを入れていく花見辻。その、ある意味、漫才みたいな掛け合いが作品の味だし、それがそれが読みやすさにも繋がっているな、というのをまず感じた。
その上で、ぼっちを孤高とか、そういう風に言い、ある意味、周囲に我関せず的な立場を貫いている穂高なんだけど、なにだかんだで「良い奴」なんだよね。クラスのギャルである瑠璃。しかし、彼女が実は、ラノベとかが大好き、と言うのを知る。そして、それを発見されてイジメられそうになったときは、文字通り身を挺して、というか、身を犠牲にして守る。前回の学校生活では全く接点のなかった相手。でも、その後、彼女は不登校になってしまった。そして、いじめた側も……。そんな未来を知っていたとしてもなかなかできることじゃないし。そんな穂高のキャラクターが読んでいるうちにだんだんと魅力的に感じられてくる。
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