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僕の愛したジークフリーデ 第1部 光なき騎士の物語

著者:松山剛



かつて隆盛を誇ったが、「反魔素材」の開発によって大きく衰退した魔術師という存在。残った数少ない魔術師である少女・オットーは旅の最中に一人の女性騎士と出会う。その騎士、ジークフリーデ・クリューガー。両目が見えないはずの彼女は、しかし、一撃で野盗の群れをなぎ倒す。オットーは、その力に、新種の魔術の片鱗を見出すのだが……
第1巻の段階では、何とも言えないな……という感じかな?
オットーが旅先で知り合ったジークフリート。盲目であるにもかかわらず、夜盗をも、容易く打ち破るだけの力を持つ。そして、そんな彼女の存在に惹かれ、オットーは彼女を追うことに。そして、彼女が所属していたリーヴェルバイン王国へとやってくるのだが、その国は師匠が語っていた平和な国とは程遠い状況になっていた。
女王による恐怖政治がまかり通り、犯罪者とされた者の処刑が一種のショーとして行われる国。そんな国において、ジークフリーデは「反逆者」として指名手配される存在。かつて、騎士団の副団長、将来の団長とも目されていた彼女がなぜ、お尋ね者になったのか? そんな彼女に対して、かつての同僚である騎士団の面々も複雑な思いを抱いている。そんな中で……
プロローグでは、(現在の)女王とジークフリーデの、仲睦まじい様相が描かれている。しかし、その数年後である現在は、その女王が暴君となっている。では、対立をしているのか? と言えば……。お尋ね者とされても、なお、「国のため」というジークフリーデの真意とは? また、彼女を追う騎士団の面々についても……
この巻を読んでいると、ただただジークフリーデの気高さ、というのを感じる。先に書いたような状況でありながらも、常に国への忠誠を掲げる。そして、袂を分かったはずの騎士団に対しても……。それが、この巻のラストシーンへとも繋がっていくのだけど……
ある意味で、この巻ではプロローグであると思う。そして、その悲劇的なところから、どういう風に転がっていくのか、というのが非常に楽しみでもある。

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Tag:小説感想電撃文庫松山剛

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