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COPY 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子

著者:内藤了



鑑識官である三木と、麗華の結婚式。そんな最中、比奈子らに入ったのは、八王子の廃ビルで心臓をくり抜かれた2つの遺体が発見された、というもの。その数日前には、日本橋で同様の遺体が発見され、現場には血で描かれた魔法円が……。同様の事件は12年前、さらに30年前にもあり、未解決のままである、ということを知らされる比奈子だったが……
だんだんと、物語が1巻で完結という感じではなくなってきたこのシリーズだけど、今回は完全に話の途中。
冒頭に書いたように、八王子、日本橋で相次いで発見された心臓をくり抜かれた遺体。同様の事件は、過去にも発生しており、未解決のまま。さらに、現場に魔法円が描かれている、という点では同じであるが、殺し方、さらに、魔法円の様子なども異なっており恐らくは別の人間による犯行。それは一体、何故なのか?
さらに、千葉県木更津では、牧場の跡地から大量の人骨が発見される。しかも、その骨の中には、人為的に操作されたような奇妙な骨格のものも、そう、『MIX』で描かれた事件のように。また、中島らが収容されている研究所にも奇妙な存在が……。
ここ数巻の、有耶無耶にされたままのものが表に出てくる。さらに、これまでの事件関係者にも本人すら知らないつながりが見え隠れし始める。そして、物語の裏で蠢いていた存在についても。そういう意味で、完全に物語を畳みに来たな、というのがわかる。というか、ここのところ、話がすっきりとしない感じはあったので、ついに、という感じになる。
どうやら、物語としては、あと2作で完結と言うことなので、まずはそこから読んでいきたいかな、と。

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Tag:小説感想内藤了

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