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はじめての『超』恋愛工学 Lesson1. 女子大生に師事した僕が彼女の妹(※地雷系)を攻略してみた

著者:ゆうびなぎ



ファミレスでバイトをしているだけの、ごくごく普通の高校生・那央。当然、女子との交流などもない。そんなある日、事故により、バイト先の新人・木村藍夏の着替えを目撃してしまう。先輩として藍夏の指導を任されるが警戒されてしまう。そんなとき、藍夏の姉・櫻子から妹の売り込みを受けることとなって……
正直なところ、「恋愛工学」って何やねん? というおっさんである私。
まぁ、心理学やら何やらを基本として、異性に好かれる方策を論理的に実践することによって、好かれる術を学び……というものらしい。自分の妹と仲良くなってもらうため、その理論を那央に伝授する。そして、その指導に従って、藍夏にアプローチすることになるが……
正直なところ、この理論がどこまで正しいのか、っていうのはよくわからない。でも、例えば、恋愛小説などによくある、一人の相手とじっくりと仲良くなって……というのはあまり良い手ではない。関係性が出来る中で、その立ち位置というのは確定してしまうのでアプローチは早い方が良い。その一方で、一人の相手に……というけれども、何事にも慣れが必要。だからこそ、街コンに行って、女性と関わりを持て……と言う指示が出て……
わからんでもない。ないのだけど、よくぞ、その指示に従うなぁ……と言う感じはある。そして、その中で確かに、これまで縁のなかった女子との会話などもできるようになっていくが、しかし……の決別。けれども……
姉にべったりの藍夏。しかし、姉にも生活というか、仕事がある。藍夏の抱えた事情はあるけれども、だからと言って四六時中、妹を守ることは出来ない。だからこその櫻子は那央に白羽の矢を立てた。そして、一度は決別を考えても、那央は理解をした。王道ではあるが、いや、王道であるからこそ、のまとめが良かった。
ただ、櫻子さん……
目的がソレならば、恋愛工学じゃなくて、普通に「友達」カテゴリでも良いのではないでしょうか?
とか思ってしまうのは邪道?

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Tag:小説感想電撃文庫ゆうびなぎ

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