著者:雨森たきび

クラスの背景である温水和彦は、クラスの中でも可愛いと評判の八奈見杏菜が男子に振られているところを目撃する。それをきっかけに、なぜか温水の前には、「負け感」あふれる女子たちが現れて……
第15回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作。
負けの美学! ……ではないな、絶対に……
物語としては、語り部である温水が、八奈見さんの事件をきっかけに、様々なヒロインと出会う。しかし、それぞれ、タイトルの通りに「負けヒロイン」であり、彼女らが振られる様を目の当たりにする、という形で展開していく。まぁ、その見事な負けっぷり、振られっぷり、というのを楽しむ作品とでもいうのかな、と。
結構、メタネタ的な部分が多い作品と言える。
最初に知り合う八奈見さんは、幼馴染が片想いをしていることを知り、本心では自分を、と思いつつ、幼馴染の片想いを後押し。運動はできるが、勉強は……という焼塩さんは、秀才の綾野くんに自分は釣り合わないかも、と思っていたら、向こうから反対のことを言われてしまう。そして、文芸部員の小鞠は……。それぞれ、一つの物語としてしっかりとしたストーリー性はあるのだけど、ある種の相談役というか、解説役と言うか、そんな立ち位置に温水がいることで、悲恋話、から、コメディへと変貌を遂げているな、というのを感じる。温水が、普段、ラブコメとか、ラノベとか、そういうのを読んでいる人間と言うことで、結構、オタク的な用語にワードを変換し、適宜、しっかりとしたツッコミを入れてくれるので、何だかんだで「楽しい」。この辺りのバランスが絶妙だな、と感じる。
そして、最終的に温水は……。別に告白したわけでもないのに、告白したみたいな形で敗北(?) このオチも見事だった。
あと、これだけは言っておこう。
99頁のイラスト、滅茶苦茶エロい!
No.5951

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この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
「新・たこの感想文」以外で全文を転載したブログ等がありましたら、それは著作権を侵害した違法なものとなります。
クラスの背景である温水和彦は、クラスの中でも可愛いと評判の八奈見杏菜が男子に振られているところを目撃する。それをきっかけに、なぜか温水の前には、「負け感」あふれる女子たちが現れて……
第15回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作。
負けの美学! ……ではないな、絶対に……
物語としては、語り部である温水が、八奈見さんの事件をきっかけに、様々なヒロインと出会う。しかし、それぞれ、タイトルの通りに「負けヒロイン」であり、彼女らが振られる様を目の当たりにする、という形で展開していく。まぁ、その見事な負けっぷり、振られっぷり、というのを楽しむ作品とでもいうのかな、と。
結構、メタネタ的な部分が多い作品と言える。
最初に知り合う八奈見さんは、幼馴染が片想いをしていることを知り、本心では自分を、と思いつつ、幼馴染の片想いを後押し。運動はできるが、勉強は……という焼塩さんは、秀才の綾野くんに自分は釣り合わないかも、と思っていたら、向こうから反対のことを言われてしまう。そして、文芸部員の小鞠は……。それぞれ、一つの物語としてしっかりとしたストーリー性はあるのだけど、ある種の相談役というか、解説役と言うか、そんな立ち位置に温水がいることで、悲恋話、から、コメディへと変貌を遂げているな、というのを感じる。温水が、普段、ラブコメとか、ラノベとか、そういうのを読んでいる人間と言うことで、結構、オタク的な用語にワードを変換し、適宜、しっかりとしたツッコミを入れてくれるので、何だかんだで「楽しい」。この辺りのバランスが絶妙だな、と感じる。
そして、最終的に温水は……。別に告白したわけでもないのに、告白したみたいな形で敗北(?) このオチも見事だった。
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