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クラスに銃は似合わない。

著者:芝村裕吏



「妹が欲しい」 そんな俺が発した一言に父は発奮。完全無欠のAIの妹・瑞穂を作り出した。しかし、そのことに世間は大騒ぎ。父は仕事を辞め、瑞穂の維持費は莫大。そんな状況を打破するため、俺は殺し屋になる……はずだった。だが、適性は護衛として見出された。そして、中学校に潜入し、ある少女を秘密裏に護衛する任務を遂行することになって……
ヤンデレ風味のAI妹と、チョロインな護衛対象と言った感じかなぁ?
物語は冒頭に書いた通り。中学生として学校に潜入し、主人公の俺は祥子を守る、という任務を得る。主人公のことを同級生(月単位では年下)扱いをし、お姉さんぶるが、しかし、ちょっとした主人公の一言でほれ込む。そして、そんな中で、瑞穂は瑞穂でそんな兄に悪い虫がついていないか、と策を巡らす。そんなやり取りが印象的、かな?
そんな中で、最大の謎は、なぜ護衛対象が祥子なのか? という点。
護衛というと、例えば、何かの要人であるとか普通。しかし、祥子は要人というわけではなく、ごくごく普通の中学生に過ぎない。なぜ、彼女を警護しなければならないのか? でも、確かに何者かが祥子のことを狙っている。一体、何のために? さらに、主人公の前には謎の少女が現れて……
うーん……一つの話としては、ちょっと物足りないところがあるかな? その謎とかが提示はされていくのだけど、情報とかが小出しにされている感が否めないし、いまいちスッキリしない形で終わったような気がする。
どちらかと言うと、妹&護衛対象のさや当てみたいな部分を楽しめば良いのかな?

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Tag:小説感想MF文庫J芝村裕吏

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