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インフルエンス・インシデント Case:02 元子役娘配信者・春日夜鶴の場合

著者:駿馬京



自らの誘拐事件の顛末をWEB番組で語った神村まゆ、こと、中村真雪。そんな彼に声をかけてきたのは、元子役で、現在はティーンからの絶大な人気を集めている春日夜鶴。「夜鶴は炎上を呼ぶ」 そう、夜鶴が行く先々で、ボヤ騒ぎなどが起きていた。だが、話を聞いた白鷺玲華は、その依頼を断ってしまい……
ということで、探偵役とでも言うべき、白鷺玲華が登場しないままで進む2作目。
今回は依頼人が、神村まゆではない、ということ、さらに、まゆの幼馴染である蓮水も早い段階から物語に関わってきている、ということもあって前作ほどの「おねショタ」分はなかったかな? まぁ、合鍵持ってて、ひまりは、まゆの家に入り浸りに近い状態、とか、むしろ既成事実化している気がしないでもない、というのはあるのだけど……
ともかく、今回の依頼人である夜鶴。幼いころは子役タレントとして活躍。しかし、最近はメディアなどで見なくなったな、というところで配信者として活動を始めブレイク。配信の内容は、ゲームをしながらのトークではあるが、そのファッションセンス、さらに、喋りなどで多くの人々を引き付けている。そんな彼女にまつわる疑惑。
「不良の更生物語が好きではない」
玲華が依頼を断った理由だが、実際、子役としての仕事をしていない頃、彼女は荒れていた。仕事もせず、娘の収入に頼りきりの両親。そんな親に愛想をつかし、不良と言われる面々と付き合ったことも。喫煙、飲酒などをしたりはしたが、他人に迷惑をかけるようなことをした覚えもない。そして、配信をするにあたり、当時の面々とも縁を切った。
そういうものの、しかし、名を売るための自作自演と言う線も消し切れない。配信の中のコメントでも、危ういものが多数。ひまり、まゆらの前では、決してそういうことをするとは思えないが、しかし、人の心の底までは……。それでも、蓮水は夜鶴を信じるというが……
今回のテーマは、過去の清算、ということになるのかな? 人間、誰でも間違えたり、なんていうことはある。だからこそ、それを清算して……とも思う。しかし、果たして、それは簡単にできるのか? 本人は縁を切ったつもりでも、相手は? さらに、有名配信者とかのように、周囲に顔を晒し、当然、収入なども得ている、なんていうとき……。昔だって、そういう例はなかったわけではないと思う。でも、誰でも配信などが出来、また、誰でもコメントもできる時代では、そんなことは起こりやすくなったのかな? という風に感じる。
そして、物語としてはラストシーンで、黒幕とひまりの話が示唆されていたわけだけど……3巻からは新展開?

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Tag:小説感想電撃文庫駿馬京

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