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ひきこまり吸血姫の悶々6

著者:小林湖底



テロ組織・逆さ月を壊滅させたものの、相変わらずの日々を送るコマリ。そんなコマリの隊に軍学校を首席で卒業した新人少尉エステルが配属されることに。数少ない常識人として、班長不在だった第7班の班長を任せることにするのだが……
前巻でシリーズを通しての敵であった逆さ月との戦いに終止符が打たれた、ということで後日談&今後への伏線的なお話。
何しろ、第1章は普段のコマリ視点ではなくて、新人であるエステルの視点で綴られているし。
軍学校の時代から、コマリの活躍に憧れ、そこへの配属を希望していたエステル。周囲から、「あそこはやめておけ」と言われつつも、コマリの元への配属が決定。希望に胸を膨らませてコマリの元へと行くと、なぜかそこでは殺し合いが繰り広げられており、コマリはコマリで饅頭作りをしている。「は?」と思いつつも、第7班の班長を拝命するのだが、部下となった面々は言うことを聞いてくれず……
この辺り、結構、第1巻のノリに近いかも。班長を拝命したが、しかし、全く言うことを聞かない部下たち。それどころか、自分こそが班長だ、と争いを始め、犯罪自慢を始める始末。そんな状況に焦り、しかし、「班をまとめ上げよ」という期日は近づいてくる。そんな中でエステルは……
このオチは予想していた! いや、多分、そうだろうな、とは思ったのよ。実はエステルはエステルで、っていうのはありつつ、でも、この作品のキャラクター、コマリの舞台の中ではやっぱり常識人なんだよな。コマリが唖然としていたけど、これは喜ぶべきことなんじゃないかな? と素直に思う。
そして、そんな中、福引で当たったから、ということでコマリとヴィルヘイズはエステルの故郷の温泉へ行くことに。コマリのファンで、病というエステルの妹・モニクとあったりしていると、なぜか、サクナやカルラ、ガートルードらまでそこにいた。そして、そんな中で、次々とコマリの友人たちが殺される、という事件が起こり……
こちらも、この殺人事件の真相そのものはプロローグでもヒントが出ているのだけど、そうとは知らずに焦りまくるコマリ。そして、エステルの妹モニクの病と、彼女だけが見える「影」なる存在とは……。モニクの病の理由とか、そういうのも、これまでのエピソードと比べるとシンプルなのだけど、そこにきっちりとコマリの優しさというのを感じさせるシーンを入れてくるのが心憎い。母からもらった道具を惜しみなく、出会ったばかりの相手に使うとかって普通、出来ないもん。
そんな中で、行方不明の母がどうしているのか? というような話も出てきて、そこが中心になっていくのかな?

No.5984

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Tag:小説感想 GA文庫 小林湖底

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