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エルフ奴隷と築くダンジョンハーレム2 異世界で寝取って仲間を増やします

著者:火野あかり



新たに加わった魔法少女・ハズキも加えて旅を続けるマルスとリリア。ハズキの故郷にある世界七大ダンジョンを目指す3人は、千人を超える奴隷を率いるとある王国の王子・クルーゼのパーティーと遭遇する。そこで、リリアと同じ異種族の猫耳少女・ネムが虐待される様を見たマルスは、彼女を助けることにするのだが、法外な値段を吹っ掛けられ……
1巻は、ハッキリ言って、エロシーンの印象ばかりが残った本作なのだけど、今回はあとがきでも言われているようにエロシーンは控えめ。そういう意味では、ストーリー面を中心にしたのかな? という感じはする。
ただ、物語としては、シンプルなものになってしまったかな? という気はする。
粗筋で書いたように、旅の途中、数多くの奴隷を従える王子・クルーゼのパーティーと遭遇したマルスたち。そこで、猫耳の奴隷・ネムを買い取り、仲間に加えることに。幼いころから奴隷として、悲惨な生活をしてきたネム。そんなネムを受け入れ、美味しい食事であったり、温かいベッドであったり、お風呂であったりを提供し、和気藹々と旅を続けるマルスたち。勿論、やることはやっているけど。
一方、ネムを売り渡したクルーゼ。冷静……というか、冷酷な判断をし、奴隷をある意味では使い捨てにしながらダンジョンを攻略していく。そんなクルーゼの幼なじみで平民出身の奴隷長・ユリスは、奴隷たちの不平などを聞き、その調停役をしながらも、クルーゼに忠誠を誓う。その中に、クルーゼの置かれた状況への共感。無理と分かっていても、クルーゼに対する密かな想いを込めて。だが、ダンジョンで危機に陥った時……
基本的に、マルス、ユリスの視点で綴られていく形。クルーゼに対するユリスの想い。世界観が世界観なので、クルーゼの行いも決して「悪」とは言えないという部分などは面白かったのだけど……。現代社会の常識で考えれば、確かに「悪」かも知れない。でも、この世界においては、それが「当たり前」なわけだしね。考えてみると、異世界から転生してきたマルスがそれを解くっていうのはちょっと不思議だけど。
ただ、正直なところ、その部分で300頁超というのはちょっと内容が薄いな、と感じられた。ストーリー部分を重視した、と言えば聞こえは良いのだが、どっちつかずになっているような、という感じだろうか。

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Tag:小説感想ダッシュエックス文庫火野あかり

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