著者:西尾維新

「専門家」見習いとして、貝木泥舟、斧乃木余接と共に西表島へと向かうことになった千石撫子。対するは蛇使いの洗人迂路子。すべての元凶である彼女が実は、臥煙伊豆湖の娘であるということが判明。ところが、そんな直後、撫子らを乗せた飛行機は墜落してしまい……
著者よ……撫子が出てきたら、とりあえず脱がそうとするな!
『撫物語』の最後で提示されていた3人での仕事。しかし、粗筋で書いたように飛行機は墜落してしまい、気づけば撫子は誰もいない島でただ一人。そして、持ち物……どころか、衣服すら全くない状態で放り出されることに。まるで結界でもはられたかのように人工物が消失した場所。そこで、撫子のサバイバル生活が……
物語の半分くらいを撫子、ひたすら全裸で過ごしているんですが……
ただ、そんな何もない島での時間。ある意味では、人見知りである撫子の望みとも言える。しかし、漫画家を志した彼女がどうしても抗えなかったもの。そして、サバイバル生活の末に余接と再会し、敵である迂路子と対峙することに。
ある意味ではこじ付けみたいな部分もあるんだけど、物語の発端である臥煙伊豆湖と神原駿河の母の関係。阿良々木暦と忍野扇の関係性。そして、そんな関係性の中でイレギュラーな存在として臥煙伊豆湖が撫子に期待したもの。そういうものがしっかりと説明されて、という結末は、一応、「モンスターシーズン」完結編ということになるんだろうと思う。……なんか、これで完結みたいな雰囲気出しているけど、まだまだ出そうな気はするのだけど。
ただ、それよりも今回は、撫子の成長っていうのを感じた話ではある。上にも書いたけど、漫画家を志す撫子。ある意味、それ自体も成り行きみたいなものだったわけだけど、でも、誰もいない場所でも「描きたい」という思いを持った。そして……。この辺りは、かつての自分を持たず、という彼女の在り方とは違っているわけだし。そういう部分での読みごたえもしっかりあったな、という風に思う。
No.6043

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この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
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著者よ……撫子が出てきたら、とりあえず脱がそうとするな!
『撫物語』の最後で提示されていた3人での仕事。しかし、粗筋で書いたように飛行機は墜落してしまい、気づけば撫子は誰もいない島でただ一人。そして、持ち物……どころか、衣服すら全くない状態で放り出されることに。まるで結界でもはられたかのように人工物が消失した場所。そこで、撫子のサバイバル生活が……
物語の半分くらいを撫子、ひたすら全裸で過ごしているんですが……
ただ、そんな何もない島での時間。ある意味では、人見知りである撫子の望みとも言える。しかし、漫画家を志した彼女がどうしても抗えなかったもの。そして、サバイバル生活の末に余接と再会し、敵である迂路子と対峙することに。
ある意味ではこじ付けみたいな部分もあるんだけど、物語の発端である臥煙伊豆湖と神原駿河の母の関係。阿良々木暦と忍野扇の関係性。そして、そんな関係性の中でイレギュラーな存在として臥煙伊豆湖が撫子に期待したもの。そういうものがしっかりと説明されて、という結末は、一応、「モンスターシーズン」完結編ということになるんだろうと思う。……なんか、これで完結みたいな雰囲気出しているけど、まだまだ出そうな気はするのだけど。
ただ、それよりも今回は、撫子の成長っていうのを感じた話ではある。上にも書いたけど、漫画家を志す撫子。ある意味、それ自体も成り行きみたいなものだったわけだけど、でも、誰もいない場所でも「描きたい」という思いを持った。そして……。この辺りは、かつての自分を持たず、という彼女の在り方とは違っているわけだし。そういう部分での読みごたえもしっかりあったな、という風に思う。
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