著者:菊石まれほ

ハロルドの抱えた秘密を知ったエチカ。だが、そんな直後にエチカの電索能力が低下してしまう。電索官としての復帰が絶望的な中、エチカは一般捜査官として「思考をのぞける人間」を自称するハッカー<E>についての捜査を開始する。一方、エチカとのコンビを解消したハロルドは、新たな電索官・ライザとコンビを組むことになり……
このシリーズの特徴と言える人の思考能力にダイブし、その情報を読み取る「電索」のシーンはほとんどない。そのため、普通のミステリ作品的な部分がある。でも、根本はやっぱりSF作品だよな、というのを思わずいられない。
そのSF的な部分としては、やっぱり、ハロルド、アミクスについての秘密であり、そういった部分についての秘密主義。ある意味で、人間生活などに大きく影響する情報ではあるが、建前と違ってその実態は……。当然、それは公開されているわけではない。そんな中で人々の中には、アミクスに対して不信感を抱く人々もいる。そして、そんな不信を抱く人々を煽るのが「E」という存在。
偶数日にだけWEB上に現れ、人々を煽るような書き込みをしていく「E」。当初は荒唐無稽な情報であったが、だんだんと精度の高い情報を書くようになり、信奉者も多くあらわれる。情報源は、警察の中に? そんな中での関係者の葛藤。それは、かつてエチカの協力者になったビガの葛藤。電索官になったは良いが、その事故によって兄が再起不能になってしまったライザの葛藤。そして、そういった葛藤が積み重ねられた結果としての事件……
「E」の正体に関しての皮肉な真相……
その真相もまた、ある意味、こういう世界だからこそ、というSF的な印象を強く持った。
No.6045

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この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
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ハロルドの抱えた秘密を知ったエチカ。だが、そんな直後にエチカの電索能力が低下してしまう。電索官としての復帰が絶望的な中、エチカは一般捜査官として「思考をのぞける人間」を自称するハッカー<E>についての捜査を開始する。一方、エチカとのコンビを解消したハロルドは、新たな電索官・ライザとコンビを組むことになり……
このシリーズの特徴と言える人の思考能力にダイブし、その情報を読み取る「電索」のシーンはほとんどない。そのため、普通のミステリ作品的な部分がある。でも、根本はやっぱりSF作品だよな、というのを思わずいられない。
そのSF的な部分としては、やっぱり、ハロルド、アミクスについての秘密であり、そういった部分についての秘密主義。ある意味で、人間生活などに大きく影響する情報ではあるが、建前と違ってその実態は……。当然、それは公開されているわけではない。そんな中で人々の中には、アミクスに対して不信感を抱く人々もいる。そして、そんな不信を抱く人々を煽るのが「E」という存在。
偶数日にだけWEB上に現れ、人々を煽るような書き込みをしていく「E」。当初は荒唐無稽な情報であったが、だんだんと精度の高い情報を書くようになり、信奉者も多くあらわれる。情報源は、警察の中に? そんな中での関係者の葛藤。それは、かつてエチカの協力者になったビガの葛藤。電索官になったは良いが、その事故によって兄が再起不能になってしまったライザの葛藤。そして、そういった葛藤が積み重ねられた結果としての事件……
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