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(書評)三度目ならばABC

著者:岡嶋二人

三度目ならばABC三度目ならばABC
(1987/10)
岡嶋 二人

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テレビ製作プロダクションに勤める緒方貞夫と土佐美郷。通称「山本山コンビ」。二人が担当するのは、ワイドショーでの事件再現ドラマの製作。しかし、事件の取材をするうちに…
なんか、「山本山コンビ」っていうのに時代を感じるなぁ(笑) このネタがわかるのって、一体、何歳くらいまでなんだろう? 作中でも、何度となく連呼されるし。ある意味、良い宣伝?
そんなところではあるんだけど、なるほど、岡嶋氏が気に入る、っていうのもわかる。小柄ながらも、ミステリが大好きで、好奇心旺盛な美郷と、それに振り回される貞夫。「ユーモアミステリ」と言っても、ギャグと言うよりも、二人の軽妙なやりとりが良いのだと思う。
物語そのものも面白い。再現ドラマを作るために事件の取材をする中で浮かび上がってくる疑問点。そして、そこから導き出されるトリックと犯人。短編ではあるものの、きっちりと「本格ミステリ」として機能していて、なるほど、と思わされる。20年以上前ながら、古いと感じるものも殆どないし(『電話だけが知っている』辺りは、ちょっと違うかも。ただ、個人的に、この作品のトリックはかなり気に入った)
著者自身が「楽しみながら書いた」とのことなのだが、読者もそれに劣らず、十分に楽しんで読むことの出来る作品じゃないかと思う。

通算1288冊目

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