著者:雨森たきび

夏休みも後半。喫茶店で八奈見とだべっていた俺は、驚くべき光景を目にする。焼塩檸檬とその思い人である綾野光希が二人きりで会っている姿。そして、そんな二人を尾行する綾野の彼女・朝雲千早も……。「私は光希さんと焼塩さんの浮気を疑っています」そういう朝雲に巻き込まれてしまい……
第1巻が、主人公・温水が失恋していくヒロインたちを次々と目の当たりにする話だったのだけど、今回はそんな前巻で振られたヒロインである焼塩檸檬のその後、というか、掘り下げというような感じのエピソード。
なんていうか……切ない。
1巻の時、綾野に対して想いを抱いていながら、しかし、その想いを告げることも出来ずに散ってしまった恋。そんな焼塩が相手のことを略奪!? そんな第一印象を持ったりするも、そうではなく、初めての彼女にどう接すれば良いか、という相談役に。でも、それは彼女自身の想いを殺す、ということでもある。そんなやり取りをしている中、思わず出てしまった本音。そのことで……
作中でも書かれているんだけど、誰が悪い、というわけではない。朝雲は朝雲で、自分の想いを告げただけだし、光希もまたそう。そして、光希屁の想いを隠していた焼塩もまた自分の意思。だから、誰も悪くはない。しかし、そんな中、傷ついてしまった焼塩に対する罪悪感が。そんな皆の想いをそのままにしないために温水は動いて……
切ないのだけど、それでも吹っ切れた形での終わり方も奇麗。
前巻は「ラブコメ」の「コメディ」色が強かったけれども、今巻は「ラブ」のカラーが強くなった。そんな感じがする。
No.6059

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この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
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夏休みも後半。喫茶店で八奈見とだべっていた俺は、驚くべき光景を目にする。焼塩檸檬とその思い人である綾野光希が二人きりで会っている姿。そして、そんな二人を尾行する綾野の彼女・朝雲千早も……。「私は光希さんと焼塩さんの浮気を疑っています」そういう朝雲に巻き込まれてしまい……
第1巻が、主人公・温水が失恋していくヒロインたちを次々と目の当たりにする話だったのだけど、今回はそんな前巻で振られたヒロインである焼塩檸檬のその後、というか、掘り下げというような感じのエピソード。
なんていうか……切ない。
1巻の時、綾野に対して想いを抱いていながら、しかし、その想いを告げることも出来ずに散ってしまった恋。そんな焼塩が相手のことを略奪!? そんな第一印象を持ったりするも、そうではなく、初めての彼女にどう接すれば良いか、という相談役に。でも、それは彼女自身の想いを殺す、ということでもある。そんなやり取りをしている中、思わず出てしまった本音。そのことで……
作中でも書かれているんだけど、誰が悪い、というわけではない。朝雲は朝雲で、自分の想いを告げただけだし、光希もまたそう。そして、光希屁の想いを隠していた焼塩もまた自分の意思。だから、誰も悪くはない。しかし、そんな中、傷ついてしまった焼塩に対する罪悪感が。そんな皆の想いをそのままにしないために温水は動いて……
切ないのだけど、それでも吹っ切れた形での終わり方も奇麗。
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