fc2ブログ

探偵はもう、死んでいる。6

著者:二語十



「今日はキミに迎えがあるらしい」 巻き込まれ体質の小学生・君塚君彦。児童養護施設で暮らす彼の前に現れたのは、ダニー・ブライアントという胡散臭い男。それが「師匠」との出会いだった。一方、その頃、「名探偵」であるシエスタは、連邦政府からの依頼で機密情報を持ったままに消えたダニーを追うことになり……
5巻で宿敵・シードを倒したところまで行ったので、今回は半ば番外編……ってわけじゃないだろうけど、1巻冒頭以前の物語。1巻冒頭、飛行機の中で出会った、ということになっていたのだけど、その前に実は二人は出会っていた。そして、そのときのことがあって、飛行機の中でシエスタは君彦に「助手にならないか」ということを告げたのだ、というのが示されたエピソード。
ただ、今回の物語、何よりも、君彦が「師匠」と呼ぶことになるダニーが格好良い。
巻き込まれ体質、というか、半ばトラブルメーカーみたいなダニーが保護者となった君彦。とはいっても、普通の親のように、面倒を見るわけではなく、ただ住居を提供するだけ。誰かに追われている、というダニーは、たまにしか君彦の前に現れず、現れたときはろくでもない事件に巻き込んでいく。そして、この1年は……。そんなときに、君彦の前に現れたシエスタが変装した姿……。君彦は共にダニーの痕跡を探るが……
保護者として、本当、ロクでもない、というのは間違いない。
でも、何か憎めないキャラクターであり、しかも、途中、色々とあったものの君彦のことを考えていた。そして、そんなダニーが最後に残したものは……。そんなダニーの想いを汲んだ形で話をまとめたシエスタもまた心憎い。そして、それこそが出会いに繋がり、現在へ……
正直、変装をしていたとはいえ、シエスタと君彦のやり取りって、その後のそれとおんなじなので、気づかないのか? という気がしないでもないのだけど……まあ、そこは気にしちゃいけないか。……てか、夏凪は気づいたっぽいし、これもまた、伏線になるのかな?

No.6064

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
「新・たこの感想文」以外で全文を転載したブログ等がありましたら、それは著作権を侵害した違法なものとなります。

スポンサーサイト



Tag:小説感想MF文庫J二語十

COMMENT 0