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(書評)ANGEL+DIVE

著者:十文字青

ANGEL+DIVE (1) (一迅社文庫 (し-01-01))ANGEL+DIVE (1) (一迅社文庫 (し-01-01))
(2008/05/20)
十文字 青

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1990年、北海道の小さな町。温厚で素直、素直すぎて、自らへの悪意すら、そのまま受け入れてしまう少年・夏彦は、トワコという不思議な少女と出会う。「自分を忘れて」と言うトワコだが、彼は、彼女が気になり…
とにかく、素直すぎて、全てを受け入れてしまう少年・夏彦が、謎の少女・トワコを探す物語、と言うのが内容を端的に表した形なのだけど…この雰囲気をどう言い表せば良いのかな? と言う感じになってしまう…。
淡々と描かれる日常。そこで出会った不思議な力を持つ双子・真島姉妹に、陰猫師を目指す希有とのやりとり…。猫まっしぐらな希有の力とか、ギャグもあるんだけど、それらを超越して夏彦の独特の雰囲気が印象的。全てを受け入れ、素直にその通りに振る舞ってきた彼が、そこから外れてトワコを探すことにした。それは、トワコの寂しそうな顔…。
終盤、不思議な力が出てのバトル…とか、そういうのもあるんだけど…やっぱり、素直な夏彦の想いとかの方になるよね、注目は。それだけに、二人の出会い、そして、最後、97年の激変した夏彦が気なる…。何があったのか?
素直な夏彦の魅力が気になる本編、そして、97年の夏彦。ひきつけるものはあるな…これ。

通算1290冊目

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