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悪逆大戦 地獄の王位簒奪者は罪人と踊る

著者:綾里けいし



高校に卒業生の男が侵入し、生徒、教員8人に怪我を負わせ、そのまま立てこもった。その学校の生徒、桜花櫻は、その事件の最中、犯人の男ともみ合いになり、男、櫻、双方とも命を落とした。司法は櫻の行為を正当防衛とした……だが、地獄のルールでは何であろうと人を殺した者は地獄へと堕ちる。地獄の王の第108子である西島俊は、そんな櫻を救うべく、第7子・ネロの元を訪れるが……
って、これだけだとどういう話なのかわかりづらいので、もうちょっと粗筋を書くと……
地獄の王の第7子・ネロの元へ向かった俊。それは、ネロの力で櫻を救ってもらうため。しかし、ネロにその権限はなく、地獄の王のみに許されたこと。奇しくも、地獄の王は崩御したばかり。第1子から第8子までの王位争奪戦を勝ち残り、地獄の王になれば良い。ネロは、俊に対し、自分の代理として争奪戦に参加せよ、という。そして、その戦いは、自身で戦うのではなく、地獄にいる悪人を召喚し、それに戦わせる、というもの。
物語として、まず思うのがテンポが良い……というか、かなり大胆な構成だ、ということ。
というのも、先に書いたような前提からルール。そして、戦いと同時に俊と櫻の過去というのがつづられる。そのため、戦いはかなりアッサリと決着を迎えたりする。悪人を召喚して、というのも一発勝負ではなくて三番勝負だし(つまり、三回戦う) 1それが230ページほどの分量に入っているのだから。
ただ、戦いを前にしての召喚された悪人についての話。悪とは何か? 悪名の高さ、知名度の高さ、というのがそのまま実力を反映しているのか? などのアレコレは色々と考えさせられるところだし、そんな悪名の高さなどを巡っての駆け引きというのは素直に楽しかった。
物語としては、まだ一回戦が終わったばかり。今後、どう展開していくのか楽しみにしたい。

No.6191

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Tag:小説感想MF文庫J綾里けいし

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