著者:小林湖底


「ここどこ?」 コマリが目を覚ますとそこはいつものように戦場……ではなく、何と「常世」だった。コマリと同じように飛ばされてきたヴィル、ネリア、エステルは「コマリ倶楽部」という傭兵団を結成し、常世を巡る旅に出ることに。だが、ヴィルの能力により、コマリが5日後に死ぬ、という未来が見え……
今回は、これまでと大分カラーの異なる話だな、という印象。
粗筋の冒頭にもあるけど、普段は、コマリが周囲に巻き込まれて戦争やら外交やらに参加することとなり……という風に展開していくのだけど、今回は「常世」という普段、コマリたちがいるのとは違う世界へと飛ばされ、元の世界へ戻るために冒険をすることに。普段の世界では、仮に死んだとしても復活することができるが「常世」では死んだら終わり。そして、そんな世界でコマリが死ぬ、という未来視があり……
さらに、そんなとき、コマリたちはコレットという少女を助ける。そして、そのコレットはヴィルに惚れてしまったようで……
コマリとヴィルが、というのは、5巻でヴィルが教皇スピカに仕えることになって、というエピソードがある。この時は、コマリが、信頼していたヴィルが裏切った? ということで絶望に打ちひしがれるような話だったのだけど、今回はヴィルはコマリべったり。けれども、そのヴィルにコレットが思いを寄せて、ひたすらにコマリを敵視してくる形に。コマリとヴィルの間にお邪魔虫がいて、という状況は似ているのだけどアプローチの仕方が異なり、話としてはコメディ寄りに。
ただ、その中で、だんだんと判明してくるコレットの正体。そして、ヴィルに似ていた、というコレットの幼馴染。そういわれると、ヴィルには幼い時代の記憶がない。それが意味するのは?
終盤はいつも通りにバトルを、という流れではある。あるのだけど、今回は全体的にコメディ的なカラーが強く、でも、コマリたちの世界と常世というのの関係性であるとか、世界観であるとかに焦点が当たっていく。ギャグの多い冒険譚という感じで、普段よりも読みやすい印象すらあるのだけど、かなり重要なエピソードだったというのを読み終わって感じる。
そして、これまでのように事件が解決して一応の区切り……とはなっていない今回の結末。前巻から新章突入ではあったのだけど、本当に、大分変ってきた。
No.6224

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この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
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「ここどこ?」 コマリが目を覚ますとそこはいつものように戦場……ではなく、何と「常世」だった。コマリと同じように飛ばされてきたヴィル、ネリア、エステルは「コマリ倶楽部」という傭兵団を結成し、常世を巡る旅に出ることに。だが、ヴィルの能力により、コマリが5日後に死ぬ、という未来が見え……
今回は、これまでと大分カラーの異なる話だな、という印象。
粗筋の冒頭にもあるけど、普段は、コマリが周囲に巻き込まれて戦争やら外交やらに参加することとなり……という風に展開していくのだけど、今回は「常世」という普段、コマリたちがいるのとは違う世界へと飛ばされ、元の世界へ戻るために冒険をすることに。普段の世界では、仮に死んだとしても復活することができるが「常世」では死んだら終わり。そして、そんな世界でコマリが死ぬ、という未来視があり……
さらに、そんなとき、コマリたちはコレットという少女を助ける。そして、そのコレットはヴィルに惚れてしまったようで……
コマリとヴィルが、というのは、5巻でヴィルが教皇スピカに仕えることになって、というエピソードがある。この時は、コマリが、信頼していたヴィルが裏切った? ということで絶望に打ちひしがれるような話だったのだけど、今回はヴィルはコマリべったり。けれども、そのヴィルにコレットが思いを寄せて、ひたすらにコマリを敵視してくる形に。コマリとヴィルの間にお邪魔虫がいて、という状況は似ているのだけどアプローチの仕方が異なり、話としてはコメディ寄りに。
ただ、その中で、だんだんと判明してくるコレットの正体。そして、ヴィルに似ていた、というコレットの幼馴染。そういわれると、ヴィルには幼い時代の記憶がない。それが意味するのは?
終盤はいつも通りにバトルを、という流れではある。あるのだけど、今回は全体的にコメディ的なカラーが強く、でも、コマリたちの世界と常世というのの関係性であるとか、世界観であるとかに焦点が当たっていく。ギャグの多い冒険譚という感じで、普段よりも読みやすい印象すらあるのだけど、かなり重要なエピソードだったというのを読み終わって感じる。
そして、これまでのように事件が解決して一応の区切り……とはなっていない今回の結末。前巻から新章突入ではあったのだけど、本当に、大分変ってきた。
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