fc2ブログ

ランジェリーガールをお気に召すまま2

著者:花間燈



ランジェリーブランド・RYUGUに突如訪れた危機。それは、製作の要であるパタンナーの失踪。このままではRYUGUは倒産してしまう! 新たなパタンナーを探す恵太だが人材は見つからない。そんなとき、恵太の目の前に現れたのは、ライバルブランド・マチックのデザイナー兼パタンナーの浜崎瑠衣。彼女は、デザインコンテストで負けた方が、相手ブランドに移籍する、という勝負を持ち掛けてきて……
前巻の感想で、やたらと「真面目」という言葉を連呼したのだけど、今回は新ヒロインとの勝負、という中で大分、ラブコメ色が強く出てきた感じがする。
ということで、冒頭でも書いたように、ランジェリー製作の要であるパタンナーが失踪してしまい、新作が作れない、という状況に陥ったRYUGU。そこで、ライバルブランドのデザイナー兼パタンナーである瑠衣が現れ、勝負をすることに。その勝負の題材は、「デートの時に身に着けたい下着」。どういうものを、というが、動きやすさだったり、可愛さであったり、はたまたお色気だったり……と意見はバラバラ。そこで、実際にデートをしてみて……なんていう感じで物語が進んでいく。
まぁ、下着製作を、という目的はあるのだけど、実際にデートに行って、その中でヒロインたちがアレコレして、っていう部分は完全にラブコメ。それも、そんなに変態的な行動とかじゃなくて、結構、純粋な形の、という印象。ただ、逆に、本来、真面目なはずの下着製作の部分に変態的な部分が多いような……。だって……瑠衣さん、勝負を挑むとき、いきなりスカートをたくし上げて下着を見せてくるんですぜ? どこの露出魔ですかいな、という感じ。でも、その勝負の後に判明する瑠衣の本心。この辺りは、やっぱり真面目なんだよな。
そして、そんな勝負が3分の2くらいで、残りは、前作同様に下着に関するお悩み相談。それは、スポーツ時のPK(パンツ食い込み) ……前言撤回しようかな……
ともかく、そんな悩みに対し、スポーツ選手の挙動などを確認して恵太が出した答えは……。これ、結構、「なるほど!」と感じた答えだったりする。確かに、このデザインは、どちらかというとセクシーさで語られるのだけど、そういう利点がある、というのは素直に納得。ただ、その上で更衣室でそれを身に着けているのを見られて……というオチもまた、さもありなん、という感じだったのだけど。
あとがきによれば、この巻でメインヒロインは出そろった、ということなのだけど、同時にこの作品のカラーというのがよくわかったように思う。

No.6272

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
「新・たこの感想文」以外で全文を転載したブログ等がありましたら、それは著作権を侵害した違法なものとなります。

スポンサーサイト



Tag:小説感想MF文庫J花間燈

COMMENT 0