著者:川田戯曲


廃部寸前の文芸部で、推し活動にいそしむ光助。その居場所を守るため、幽霊部員であった檜原由女と活動実績を作ることに。ところが、そんな最中、突然、檜原から告白を受けることに! 部活を通して距離を縮めていく光助と檜原。そんな状況に、光助の推しである花房憂花の様子も……?
文庫裏表紙の粗筋では「新ヒロインの登場で」というようなことが書かれているのだけど、1巻に比べて明らかに「ラブコメ」色が強くなったな、というのを感じる。
1巻の時は、ボーカリストとして活動する憂花の本性を知り、彼女に振り回される光助。推しは推し。あくまでも、自分は「ファン」としての一線を越えない、というような光助の面倒くさい思考と、本性は人をこき使って、という憂花が、その素の自分をそのまま出せる光助に心を寄せていく……のせめぎあいという話だったのだけど、今回は檜原の登場で……となっていく物語。
ボーカリスト、芸能人という一面を持った憂花はその活動のため、なかなか光助に会えない。一方、部活で一緒に活動をすることとなった檜原。実は、光助がやっているブログのファンであり、コメントなどをしている常連でもある彼女。ブログではエロ漫画の感想とかも書いたりしていて、ある意味、黒歴史みたいな部分もあるのだけど、だからこそ、最高の理解者ともいえる檜原。そんな彼女からの突然の告白。返事はできないが、それでも距離は縮まっていく。そんな中……
1巻の時は、光助と憂花の二人の関係性という部分で互いに「面倒くさいな」というのが何よりもだったのだけど、ライバルの登場ということでそれが素直になっていく。この辺りはやっぱり、キャラクターの関係性って大きな、というのを素直に感じる。1巻のままだったら、延々と面倒くさいやり取りしているだけ、だろうし。
話としてはこれで一区切り、なのかな? 今回の新ヒロインである檜原。憂花とはまた別の面倒くささを持ちつつも、すごく魅力的な部分があるだけに、3巻が出るのなら、彼女の活躍にも期待したいのだけど。
No.6306

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この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
「新・たこの感想文」以外で全文を転載したブログ等がありましたら、それは著作権を侵害した違法なものとなります。
廃部寸前の文芸部で、推し活動にいそしむ光助。その居場所を守るため、幽霊部員であった檜原由女と活動実績を作ることに。ところが、そんな最中、突然、檜原から告白を受けることに! 部活を通して距離を縮めていく光助と檜原。そんな状況に、光助の推しである花房憂花の様子も……?
文庫裏表紙の粗筋では「新ヒロインの登場で」というようなことが書かれているのだけど、1巻に比べて明らかに「ラブコメ」色が強くなったな、というのを感じる。
1巻の時は、ボーカリストとして活動する憂花の本性を知り、彼女に振り回される光助。推しは推し。あくまでも、自分は「ファン」としての一線を越えない、というような光助の面倒くさい思考と、本性は人をこき使って、という憂花が、その素の自分をそのまま出せる光助に心を寄せていく……のせめぎあいという話だったのだけど、今回は檜原の登場で……となっていく物語。
ボーカリスト、芸能人という一面を持った憂花はその活動のため、なかなか光助に会えない。一方、部活で一緒に活動をすることとなった檜原。実は、光助がやっているブログのファンであり、コメントなどをしている常連でもある彼女。ブログではエロ漫画の感想とかも書いたりしていて、ある意味、黒歴史みたいな部分もあるのだけど、だからこそ、最高の理解者ともいえる檜原。そんな彼女からの突然の告白。返事はできないが、それでも距離は縮まっていく。そんな中……
1巻の時は、光助と憂花の二人の関係性という部分で互いに「面倒くさいな」というのが何よりもだったのだけど、ライバルの登場ということでそれが素直になっていく。この辺りはやっぱり、キャラクターの関係性って大きな、というのを素直に感じる。1巻のままだったら、延々と面倒くさいやり取りしているだけ、だろうし。
話としてはこれで一区切り、なのかな? 今回の新ヒロインである檜原。憂花とはまた別の面倒くささを持ちつつも、すごく魅力的な部分があるだけに、3巻が出るのなら、彼女の活躍にも期待したいのだけど。
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