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最強にウザい彼女の、明日から使えるマウント教室

著者:吉野憂



マウンティング。それは、古代より伝わる最強の格付け方法である。上流階級の子息が集まる鷺ノ宮学園では、マウンティングを取って勝ち上がる、という絶対のルールが存在していた。そんな学園に入学してしまった一般人・佐藤零は入学早々、見知らぬ美少女・月並千里にキスをされ、「幸せマウントを取るため、私と恋人になって」と迫られて……
第16回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作。
うん……自分は一体、何を読んだのだろう……?
作中、主人公・零のつぶやきで「これ、何なの?」というツッコミが数多くあるのだけど、読んでいる自分もそんな感じ。
マウンティングバトル。それは、自分が上位である、有意である、という意識を相手にし、その精神力を削り、相手を倒す、というもの。例えば、恋人のいない相手に恋人の愚痴を言う、というのも「そうはいっても、私には恋人がいるんだ! あなたにはいないよね」というような自分が上である、という意味なる、というようなもの。なぜか、この学園では、スマートウォッチでその精神状態などが計測され、勝敗が決まる。そして、その勝敗によってクラスが決まり、上位のクラスを目指すバトルが展開され、零は最上位クラスを目指す戦いへ、というバトルが繰り広げられていく、という物語になっている。
……正直なところ、序盤はこの戦いの意味が分からなくて、ちょっと置いてけぼり感を感じたりはした。ただ、慣れ、というか……読んでいるうちにだんだんとそのノリに慣れてきて、そのバカバカしい戦いがだんだんと楽しくなっていく。
しかも、著者自身も書いているうちにノってきたのかな? 序盤は、どういう言葉を放ったのか、とかだったのが、後半のトーナメントになってくると属性とか、召喚とか、特殊技能とかも出てきて、某カードバトルアニメみたいな展開に。よくよく考えると何が何だかよくわからないのだけど、ノリによって何かその理屈とかを受け入れている、という不思議な感覚に陥った。
作品のノリについていけるかどうかは人それぞれだと思うけど、ただ、このパワーは圧倒的。

No.6332

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Tag:小説感想ガガガ文庫吉野憂

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