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探偵はもう、死んでいる。7

著者:二語十



シエスタ、渚。二人の探偵の助手として動く君彦。『調律者』に存在意義がなくなった世界で、3人は世界政府の高官が殺害されている、という事件についての調査を依頼されて……
前巻を読んだのが2021年12月。6巻は本編の前日譚的なエピソード。5巻が刊行されたのは2021年6月。そこまで大きく刊行期間が開いたわけではないのだけど「あれ?」と思ったのは、5巻のラストから一気に時間が経過し、設定的になぜかシエスタが復活しているから、だろう。多分、立て続けに読んでいたとしても「?」という気持ちになったと思う。
ともかく、物語としては「世界の危機」が調律者たちの活躍により聖典に刻まれなくなった世界。そのため、調律者というシステムそのものが解体へ、という流れに。そんな中、シエスタ、渚は「名探偵」ではなく、普通の「探偵」として浮気調査とか、そんな生活をしている。そんなときに、世界政府から告げられたのは「聖典に記録されない」危機。そんな危機の渦中に巻き込まれた巫女と、情報屋。さらに、彼等とは別の方向での解決を目指す元調律者たち……
5巻までの物語は、シードという調律者、君彦にとっての共通の敵がいたわけだけど、今回は危機が迫っている、ということは明らかなのだけど、それが何によって引き起こされようとしているのかが不明。そして、その中での思わぬ展開とか、そういうものがあるので本当に先が読めないエピソードになっている。
一つのエピソードとして、ある程度のまとまりはあるのだけど、新章スタートという印象の巻。時系列が吹っ飛ばされているだけに、作品の世界観とか、そういうのが一発でひっくり返される可能性とかもありそうだし……。本当、何が起きてもおかしくないな、と油断が出来そうにない。

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Tag:小説感想MF文庫J二語十

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