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ランジェリーガールをお気に召すまま3

著者:花間燈



季節は夏! 澪の弟から、姉をモデルにするのはやめてほしい、と迫られたり、RYUGUのモデルメンバーと海へ出かけたり……と親交を深めていく浦島恵太。そんな中、映画の主役に抜擢された長谷川雪菜のお気に入りのブラが恵太の目の前ではじけ飛ぶ、という事件が起こり……
2巻のあとあきの段階で「ここで、メインヒロインは出そろった」ということが書かれていたのだけど、そのせいもあってか、今回からは本格的にラブコメものになった、という印象。そして、今巻のメインは、元子役で、芸能活動を再開した雪菜。
……とその前に、渚を巡っての弟君の反対とか、皆で海へ、というようなエピソードもあるのだけど。
冒頭の、澪の弟君から……という話はある意味、お約束の展開。それまで(金銭的な事情もあって)、くたびれた下着しか持っていなかった姉が、突然、高級下着を身に着けるようになった。話を聞けば、下着のモデルをやっている。しかも、その製作者は同級生の男子。そりゃ、怪しい。しかも、実際に話をしても、下着の話ばかりだし、同じような女性が周囲には……。決して目新しい展開ではないかもしれないけど、安定のやりとり、といった感じか。
そして、この巻のメインである雪菜の話へ。
恵太の目の前で、ブラをはじけ飛ばしてしまう、という状況を披露してしまった雪菜。実際、彼女は……太っていた。聞けば、芸能界に復帰し、映画の主役に抜擢されたものの、監督の要求は厳しく上手くいかない状況が続いている。そのストレスから、夜食などを食べてしまって……。
そんな状況の中、ダイエットのための運動に協力をしつつ、恵太は撮影に向けての「勝負下着」の作成に取り掛かり……
相変わらず、「勝負下着」=「エッチ」的なやりとりとかはあるけど、いざ、という状況の中でちょっとしたものが支えになることがある。この部分は間違いなくあるはず。勿論、その支えは何でも良いのだけど、衣装とか、アクセサリーとかだと、芸能、それも映像作品では自分で選ぶことが出来ない。その時に……。この辺りは、下着と、雪菜の設定というのを上手くリンクさせているな、という風に感じる。
この巻で明確に雪菜が恵太を意識して……と形になったので、今後もしばらくは、そういう展開になるのかな?

No.6409

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Tag:小説感想MF文庫J花間燈

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