著者:なめこ印


人の罪を具現化した存在『罪華』。それは、人々を絶滅の危機に瀕させ、倒したとしても世界を汚染する。倒そうと、倒さずとも、人類を滅ぼす存在。そんな世界を救うため、1年後、自らの命と引き換えに人類の罪を浄化させる救世主・神代風花。罪華を狩る「背教者」である影山燐は、そんな風花の彼氏役兼護衛となり、その「やりたいこと」を埋めていくのだが……
あぁ、そういうことか……
と読み終わって納得することは多いのだけど、それを書いちゃうと物凄いネタバレになるなあ、という悩みが……
とりあえず、物語としては、風花が死ぬまでに「やりたいこと」を達成するために彼氏役となった燐。タイトルにもあるように、「1年後には死んでるんだけど」とあっさりと言い放つ彼女。そんな彼女のやりたいことは……カップルで特別メニューを一緒に食べる(ただし、巨大でほとんどを燐に押し付ける)とか、虫取りだったり……。やっていることは滅茶苦茶。結局、その後始末をつけさせられる日々。しかも、そんな日々の裏で、背教者として罪華と闘う。不死の力を持つアネモネと共に……
そんな感じで、日々、風花に振り回されっぱなしの燐。だが、そんな中でも、罪華に対する切り札である風花は行動の制限が存在する。「やりたい」と言っても制限されることも。さらに、「救世主」としての風花を大事に思うものはいても、生身の、「普通の女の子」である風花を見る者はいない。ただ一人、普段から振り回され続け、風花の素顔を目の当たりにしてきた燐以外には……。そして、風花から救世主としての仮面が剥がれ落ちたときに……
(多少、結末が違うけれども)どうしても、この展開だと超有名な某作品を思い出してしまう、っていうところはある。分量に関しては、本作の方が圧倒的に少ないだけに、もうちょっと掘り下げとかが欲しい、というのも。ただ、すべてが明らかになったときに風花の想いがここまで強かったんだ、というのは強く印象に残るところではある。
No.6453

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この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
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人の罪を具現化した存在『罪華』。それは、人々を絶滅の危機に瀕させ、倒したとしても世界を汚染する。倒そうと、倒さずとも、人類を滅ぼす存在。そんな世界を救うため、1年後、自らの命と引き換えに人類の罪を浄化させる救世主・神代風花。罪華を狩る「背教者」である影山燐は、そんな風花の彼氏役兼護衛となり、その「やりたいこと」を埋めていくのだが……
あぁ、そういうことか……
と読み終わって納得することは多いのだけど、それを書いちゃうと物凄いネタバレになるなあ、という悩みが……
とりあえず、物語としては、風花が死ぬまでに「やりたいこと」を達成するために彼氏役となった燐。タイトルにもあるように、「1年後には死んでるんだけど」とあっさりと言い放つ彼女。そんな彼女のやりたいことは……カップルで特別メニューを一緒に食べる(ただし、巨大でほとんどを燐に押し付ける)とか、虫取りだったり……。やっていることは滅茶苦茶。結局、その後始末をつけさせられる日々。しかも、そんな日々の裏で、背教者として罪華と闘う。不死の力を持つアネモネと共に……
そんな感じで、日々、風花に振り回されっぱなしの燐。だが、そんな中でも、罪華に対する切り札である風花は行動の制限が存在する。「やりたい」と言っても制限されることも。さらに、「救世主」としての風花を大事に思うものはいても、生身の、「普通の女の子」である風花を見る者はいない。ただ一人、普段から振り回され続け、風花の素顔を目の当たりにしてきた燐以外には……。そして、風花から救世主としての仮面が剥がれ落ちたときに……
(多少、結末が違うけれども)どうしても、この展開だと超有名な某作品を思い出してしまう、っていうところはある。分量に関しては、本作の方が圧倒的に少ないだけに、もうちょっと掘り下げとかが欲しい、というのも。ただ、すべてが明らかになったときに風花の想いがここまで強かったんだ、というのは強く印象に残るところではある。
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