変人のサラダボウル４

著者：平坂読



瞬く間に人気を博し、メジャーデビューが決まった救世グラスホッパー。だが、その矢先、メンバーの皆神望愛がインサイダー取引で逮捕されてしまう。弁護士である愛崎ブレンダは彼女の弁護を引き受けることになり、惣助らにも協力を依頼する。その頃、望愛の逮捕により、再び居場所を失ったリヴィアは命という女性と出会い……
本当、どこへ転がるかわからん話だなあ……
今回は裏表紙の粗筋にも書かれているけど、逮捕された望愛を巡ってのアレコレが中心。当番弁護士の関係で嫌々、望愛と対面したブレンダ。全く弁護をする気はなかったものの、望愛の提示した破格の弁護費用と、惣助の「刑事事件かっこいい」という言葉でやる気に！　しかし、当初は無罪を目指す、とした望愛は宗教団体を経営する実家との縁を切るには、と考えいきなり方針転換をしてしまい……
法廷モノの作品で、弁護人と被告人の意見が対立して、みたいな話はよくあるけど、これは素直にブレンダが可哀そう。方針などをいきなり反故にされ、惣助の期待に応えたい、という思いも空回り。そこで、一見は望愛の希望を受け入れるようにしつつ……での、法廷でのやりとり。ネット、ＳＮＳとか、そういう社会だと、インサイダー取引の立証とか、そういうのも大変なんだな、というのを結構、真面目に考えさせられた。一方で、望愛の家庭の事情。ここを互いに腹を割って話をしていれば……って気もするが……。最後の最後のひっくり返しで、ダメだこりゃ！　って感じ。
その一方のリヴィア。……こいつは……
望愛の家から出ることにはなったが、望愛からの金銭的援助は受け続ける。そして、それをパチンコに……。が、それをスクープされると、我慢をすることに。しかも、逮捕された後の関係で、金銭的には十分援助しているはずだからしばらくは……と言われるも、既に多くは……。こいつ、救いようある？　でも、そんな中で、命という女性と出会う。半グレグループのリーダーということだけど、なんでこいつはそんなに女たらし、なのか……
なんか、ますます色々と混沌としてきたのだけど、どこの着地させるの？

Ｎｏ．６４６２


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