fc2ブログ

ガリ勉くんと裏アカさん1 散々お世話になっているエロ系裏垢女子の正体がクラスのアイドルだった件

著者:鈴木えんぺら



友達は少ないが成績優秀。その名前から「ガリ弁」とも呼ばれる少年・狩谷勉。そんな彼の密かな趣味は、SNSでエロ系裏垢を漁ること。ある日、生徒指導の教師にしつこく絡まれるクラスのアイドル・立華茉莉花を助け、接点を持つこと。そんな茉莉花が、現在、一押しの裏垢女子・RIKAと共通点を持っていることに気付き、カマをかけたところ……?
「不純に見えて純情なお清楚ラブコメディ!」と帯に書かれているのだけど、よくよく考えると、全くと言ってよいほどエロ系の要素は少ないのな。ヒロインである茉莉花が、エロ系の自撮り写真をSNSに載せている、というところ以外は……
物語は、暴投に書いたような形で二人が接点を持つところから。勉がカマをかけたところアッサリとRIKAの正体が茉莉花であることも判明。ただ、基本的に他者には関わらないことがスタンスの勉。「何か言うことは?」と問われて「ありがとう」と返事。さらには、堂々とエロ写真とかが好き、と言い出す勉に毒気を抜かれるような形で、茉莉花は勉にかかわることになっていく。そして、その後は、裏垢で写真を上げている、それを好んでみている、という秘密はありながらも、普通のクラスメイトのような関わり方に……
で、この主人公の勉というのは、まずは大学進学というのを目標にしており、そのために最も効率の良い方法というのを考えている。そのため、友達付き合いとか、そういうものに興味がない。授業中も、教師の話を聞くよりも、自分で勉強をして……という内職。試験前になると、自分のノートが試験対策として出回るが、その対価として受け取っているのは、金銭ではなくて、そのノートのどういうところが良く、どこが悪い、というような評価について。しかも、それは友人(?)である天草にアウトソーシング。そんな人物。
そんな勉に対して茉莉花はお節介を焼く、というような立場に。人間関係とか、そういうのを含めて「どうでもいい」という勉に対して、その台詞は絶対にダメ、というような形で諭す。その一方で、下ネタ的なやりとりにも普通に食いついてくる(ただし、そこにもまっすぐに回答してくる勉に対して、多少、ドン引きする場面アリ)といううような関係性。他者との関係とかどうでもいい、と思っているからこそ、無茶なことが出きる勉と、そんな勉に、自分の写真とかをエサに諭すことが出きる茉莉花。ある意味では、一番対等だし、そのバランスというのが、この作品の魅力なのだろうな。
ただ、この流れで行くと、明らかに勉が尻にしかれる方向しか見えてこないのだが……

No.6478

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
「新・たこの感想文」以外で全文を転載したブログ等がありましたら、それは著作権を侵害した違法なものとなります。

スポンサーサイト



Tag:小説感想HJ文庫鈴木えんぺら

COMMENT 0