著者:榛名千紘


「いつかじゃなくて──今じゃ、ダメですか?」 麗良からの突然のキス。混乱する天馬は、麗良との距離を測りかね、悩みに包まれる。だが、その裏でもう一人。その場面を目撃してしまった凛華もまた……。どんよりした空気が周囲を覆う中で迎える夏休み。麗良が提案したのは……夏合宿!?
前巻のラストシーン。麗良からのキス。
普通に考えて、この巻では三角関係。そして、修羅場へ……というのを予想していたのだけど、まったく違った方向の話だった。
麗良からのキスによって混乱し、赤点をとってしまった天馬。気まずさもあって、なかなかいつものように凛華と顔を合わせることができない。しかも、生徒会役員としての仕事もあるし、なぜか凛華もまた距離を置いている。そんな中で、凛華はかつて、ピアニストとして活動をしており、その技術は今も衰えていない。ぜひとも、学内のピアノコンクールに参加するよう説得してほしい、とまで言われてしまう。だが……
なんか、思ったのとは違って、自分の置かれている状況に混乱した天馬。そして、麗良が天馬を、というのならば自分は身を引こう、という、なかなか殊勝なタイプだった。だが、そんな凛華の存在が完全にクラスを暗くしているのも事実で……
そんな中で、麗良発案の夏合宿。合宿と言っても、皆で親交を深めあおう、というもの。渋る凛華を説得し、参加を承諾した凛華は……
前半の話がどちらかというと、大人しめだっただけに、覚醒した凛華は妄想爆発!
合宿ということで、風呂に入る、というところで興奮してみたり、隣の部屋(同じ部屋じゃないので注意)に配置されたことで、興奮して眠れない、と主人公である天馬の部屋へやってきて、そこで眠ったり……といろいろとおかしなこと。天馬も天馬で、そんな凛華の行動を見て、「これは一見、こういう意味だが、実際はこっちが目的に違いない!」と解説を始めてみたりとか、色々とおかしい! 前半がすごくおとなしかっただけに、後半の凛華の暴走と、その真意を瞬時に見て取って解説者へと転じる天馬というヘンテコな状況に大笑いした。なんだこのやりとり!
よくよく考えてみると、三角関係状態はそのままだったりするわけだし、凛華の家庭の事情とか、そういう部分が垣間見える部分があったりするなど、重要な部分はあるはずなのだけど、後半のいろいろとおかしいやり取りにすべてを持っていかれた感あり。
No.6484

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この記事は、「新・たこの感想文」に掲載するために作成したものです。
他のブログなどに、全文を転載することは許可しておりません。
「新・たこの感想文」以外で全文を転載したブログ等がありましたら、それは著作権を侵害した違法なものとなります。
「いつかじゃなくて──今じゃ、ダメですか?」 麗良からの突然のキス。混乱する天馬は、麗良との距離を測りかね、悩みに包まれる。だが、その裏でもう一人。その場面を目撃してしまった凛華もまた……。どんよりした空気が周囲を覆う中で迎える夏休み。麗良が提案したのは……夏合宿!?
前巻のラストシーン。麗良からのキス。
普通に考えて、この巻では三角関係。そして、修羅場へ……というのを予想していたのだけど、まったく違った方向の話だった。
麗良からのキスによって混乱し、赤点をとってしまった天馬。気まずさもあって、なかなかいつものように凛華と顔を合わせることができない。しかも、生徒会役員としての仕事もあるし、なぜか凛華もまた距離を置いている。そんな中で、凛華はかつて、ピアニストとして活動をしており、その技術は今も衰えていない。ぜひとも、学内のピアノコンクールに参加するよう説得してほしい、とまで言われてしまう。だが……
なんか、思ったのとは違って、自分の置かれている状況に混乱した天馬。そして、麗良が天馬を、というのならば自分は身を引こう、という、なかなか殊勝なタイプだった。だが、そんな凛華の存在が完全にクラスを暗くしているのも事実で……
そんな中で、麗良発案の夏合宿。合宿と言っても、皆で親交を深めあおう、というもの。渋る凛華を説得し、参加を承諾した凛華は……
前半の話がどちらかというと、大人しめだっただけに、覚醒した凛華は妄想爆発!
合宿ということで、風呂に入る、というところで興奮してみたり、隣の部屋(同じ部屋じゃないので注意)に配置されたことで、興奮して眠れない、と主人公である天馬の部屋へやってきて、そこで眠ったり……といろいろとおかしなこと。天馬も天馬で、そんな凛華の行動を見て、「これは一見、こういう意味だが、実際はこっちが目的に違いない!」と解説を始めてみたりとか、色々とおかしい! 前半がすごくおとなしかっただけに、後半の凛華の暴走と、その真意を瞬時に見て取って解説者へと転じる天馬というヘンテコな状況に大笑いした。なんだこのやりとり!
よくよく考えてみると、三角関係状態はそのままだったりするわけだし、凛華の家庭の事情とか、そういう部分が垣間見える部分があったりするなど、重要な部分はあるはずなのだけど、後半のいろいろとおかしいやり取りにすべてを持っていかれた感あり。
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