FC2ブログ

(書評)密室に向かって撃て!

著者:東川篤哉

密室に向かって撃て! (光文社文庫 ひ 12-2)密室に向かって撃て! (光文社文庫 ひ 12-2)
(2007/06)
東川 篤哉

商品詳細を見る


突発的に発生した自作の改造拳銃流出事件。その流出した拳銃によって、一人のホームレスが犠牲に。犠牲となったホームレス・金蔵と交友のあったフリーター・流平は、「名探偵」の鵜飼と遺体の発見場所を訪れる。そして、そこで近くに住むお嬢様・さくらと知り合い…
烏賊川市を舞台としたシリーズ第2作。物語そのものは、前作『密室の鍵貸します』を読んでなくとも大丈夫だが、人間関係などを把握するには、読んでいたほうがベター…というところだろうか。
前回に引き続き、今回も密室を舞台にした事件。ただ、今回は海へ突き出た岬に立つ建物での事件。鍵が掛かっている、と言うわけではなく、入り口に人々がおり、そこから出ることが出来なかった、というもの。そして、凶器は拳銃。
物語のカギは、銃弾の数。8発の銃弾。改造拳銃でそれ以上はない。そんな中での銃声と、見つかった銃弾の数。そして、それでは謎のままの事件。そこをどう埋めていくか…。前作同様、どうにも飄々とした、ツッコミどころ満載のやりとりで行われながらも、しっかりと論理的に解明されるのは実に楽しい。
このトリックを使った際、かなり厳密な科学鑑定をすればわかるのではなかろうか? と言うちょっとした疑問はあったものの、実に手堅く、楽しめる本格ミステリに仕上がっているのではないかと思う。

通算1303冊目

にほんブログ村 本ブログへ



スポンサーサイト



COMMENT 0